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博物館をハシゴ・・・ [オランダ]

 Leeuwarden(レーワルデン)で、もう一軒立ち寄ったのが、Fries Museum(フリース博物館)。 

 あの、温かな衣類のフリース・・・ではなく、この町があるフリースランド州の文化に関するものが展示されています。

 Fries Museum(フリース博物館)の建物

 1566年~1571年に建てられた、旧裁判所をミュージアムの一部として使用しています。 階段状のゴシック様式の外観です。 

 入り口は、この建物の左隣の、上にヤギの像が立つモダンな建物。 このミュージアムは、いくつか建物から構成されています。 

 大きく分けると、道路を挟んだ2つの部分に分かれていて、入場口のあるヤギの像の建物&旧裁判所と、Eysingahuis と呼ばれる館&展示会場の建物。 それらは、地下のトンネルでつながっていて、外に出て道路を渡らなくても、行き来できます。

 Eysingahuis

 Eysingahuis と呼ばれるこの建物は、18世紀フリースラントの貴族 Frans Julius Johan van Eysinga の家でした。 1779年に建てられたそうです。  豪華な内装。 壁には肖像画、暖炉の前の食卓もなんだか、ちょっと高そうなレストランのよう・・・。

 壁にかけられた絵の犬

 これは、絵の一部です。 絵全体は、何人かの当時の人々が描かれたもの。  

 でも、こんなふうに、絵の中の、自分のお気に入りの部分だけを切り取るかのように、写真で撮って残すのが好きです。 きれいな絨毯、美しい柄の服、そしてエサをもらおうと懸命に上を見上げながら、ポーズしてる犬。 がんばれ・・・。

 ヒンデローペンの家具 

 とても細やかなタッチで、側面、脚、扉の格子、いたるところに絵が描かれています。 

 フリースラント州に、ヒンデローペンという町(村?)があり、そこはトールペイントの家具でとても有名。 このミュージアムには、このヒンデローペンの家屋の一室を再現してる部屋があります。 

 ヒンデローペンの室内 

 大好きな、背付きの「お蕎麦屋さんの椅子」。 小さな階段があるところは、扉になっていて、中にベッドがあります。 Bedstede と呼ばれる、壁にある戸棚の収納型ベッド。   

 博物館の中庭に面した窓 

 手の平に大聖堂、 足元に、ガチョウのこのポーズ・・・。 これは、もしかしたら、ドイツのミュンスターの大聖堂の最初の司教さんだった Liudger リュトガーさんかも。(記事はこちら) 

 民族衣装の展示 

 面白いのは、民族衣装を身に着けた、これら人形が、昔の写真を再現してること。 上の写真の右端に、かすかに写ってますよね。 

 同じ民族衣装で、同じ立ち位置・仕草・・・この女性の集まりの写真の他、結婚式の新郎新婦ひとり椅子に座ったご婦人家族の集合写真なども、再現されてました。

 そして・・・

 レーワルデン生まれのもうひとりの有名人

 

 マタ・ハリです。 本名はMargaretha Geertruida Zelle(マルガレータ・ヘールトラウダ・ツェレ) 

 このミュージアムには、パリの踊り子で、第一次世界大戦中にスパイ容疑で処刑されたマタ・ハリの資料も展示されています。 いくつかの写真手紙の他、身につけていた衣装もありました。 

 とてもきれいな女性。 多くの将校がその美貌に魅了されたのも無理はないかも・・・。 しかし、本当のところ、彼女のスパイ活動がどのようなものであり、どのくらい重要な情報を流したのかなど、明らかにはなっていないのだそう。(なのに処刑されたなんて・・・)

 このミュージアムは、他に、考古学関連(土器・埋葬品他)、戦争時代関連、銀製品、現代アートの展示、ととても幅広く、のんびりしてると時間が足りなくなるくらいです。 そして、特に興味を引いたものは・・・

     *** 次回へ続く*** 


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コメント 16

krause

知らなかったオランダの一部を垣間見せていただきました。
by krause (2007-09-10 19:25) 

miffy

ヒンデローペンの家具とっても綺麗ですね^^
民族衣装のレース素晴らしいですね~
マタ・ハリはとても美しい人ですね。
映画でも美女ばかりが演じていました。
戦争で負けている責任を誰かのせいにしなければならないので、処刑されたという話もありますね。
by miffy (2007-09-10 20:56) 

博物館を一緒に見てまわった気分になりました☆
トールペイントの家具ですか(@_@。凄い!
by (2007-09-10 20:57) 

noriko

マタ・ハリ美しい。。。
そして哀しい。
by noriko (2007-09-10 22:40) 

はっちん

続きが気になる終わり方ですね~。眠れない(笑)。
暖炉の前の食卓って、憧れますー。
「お蕎麦屋さんの椅子」って、本当にそんな名前なんですか…??
by はっちん (2007-09-10 23:41) 

julliez

マタハリの処刑が実は将校の嫉妬からででっち上げられていたら・・・
そんな妄想すら湧き起こさせる美貌ですね。
暖炉はいまやショファーズに変わっていきましたが、田舎ではまだまだ健在です。
by julliez (2007-09-11 01:32) 

ブルーメン

ご無沙汰しています!フリース博物館素晴らしいですね!
外観からして本当に見事です。素敵なお写真ありがとうございます!
次回の更新楽しみです!
by ブルーメン (2007-09-11 04:07) 

ぴーすけ君

家具のデザイン、描かれている絵すごいですね~。
民族衣装がまた独特な感じでいいです^^
ゆっくり回ってみたいです♪
by ぴーすけ君 (2007-09-11 06:43) 

ムーミン

シックな趣の博物館ですね。
落着いた雰囲気で、ゆっくり出来たらいいですね。
いっしょに回らせていただきました^^
by ムーミン (2007-09-11 08:13) 

マタ・ハリさんって、もっと男勝りのイメージだったのに(私の勝手な想像)、
こんなにたおやかな美女だったのですね。
「東洋のマタ・ハリ」さんとは随分と違う…。
by (2007-09-11 13:12) 

MOCOMOCO

なかなか興味深い博物館ですね!
見所もたくさんありそう。じっくり時間をかけて見てみたいです^^
by MOCOMOCO (2007-09-11 16:33) 

newyork

「壁にある戸棚の収納型ベッド」、面白いですね。興味を引いたもの?次回が気になります!
by newyork (2007-09-11 23:56) 

rino

トールペイントの家具、とてもいい色で温かみを感じます。
いろいろなものに興味を持ちゆっくり博物館を見られるのは素晴らしいです。ミュンスターの記事を拝見しました^^!
by rino (2007-09-12 11:07) 

Inatimy

⇒xml_xsl さま、オデコさま、jules さま
nice! ありがとうございました。

⇒Krause さま 
私も、まだまだオランダ、知らないことがいっぱいです・・・。 きっとオランダ人も、日本人のこと、そう思ってるんでしょうね♪ 最近、オランダのTVで、「Lost in Tokyo」という番組が始まり、オランダ人が東京で四苦八苦。 メイドカフェや制服ショップを体験してました・・・。

⇒miffy さま 
マタ・ハリ、別の時代に生きていたら、世界的なスターになっていたかもしれませんね。

⇒夢空さま 
フリースラント州は、フリースラント語という独自の言語を話し、独特の文化を持っているので、ミュージアムも、一味違って楽しめます♪

⇒てんとうむしさま 
美しさゆえの儚い人生なのでしょうか・・・。 ほんとにキレイな女性です。

⇒はっちんさま 
「お蕎麦屋さんの椅子」って、私が勝手に名づけてるものです・・・。 座面が編んである椅子、日本でお蕎麦屋さんで、よくありますよね♪

⇒julliez さま 
暖炉は、いいですよね。 子供の頃、スキー場のホテルに暖炉があって、夕食後、そこで火の番をしながら本を読むのが好きでした♪ 

⇒Satoe さま 
楽しんでいただけてよかったです。 また遊びに来てくださいね♪ 私もお伺いします。

⇒ぴーすけ君さま 
オランダっていうと、最初は、フランダースの犬のアロアが着てるようなものだと思ってたんですけど、地域によって、微妙にデザインや身に着ける飾りが違っていて、びっくりしました。 九州ほどのサイズの国で、こんなに違うとは・・・。 日本も着物の時代かなり違いがあったのか、知りたいところです♪

⇒ムーミンさま 
地方のミュージアムが、これほど面白いとは、オランダで初めて気づきました♪ また行ってみたい、と感じる魅力がありますね。

⇒Roseblanche さま 
「東洋のマタ・ハリ」さん、川島芳子さんでしたっけ。 彼女の人生も波乱万丈ですね。 ラストエンペラーの親戚でしたよね。 

⇒MOCOMOCO さま 
なんでもあり、って感じです。 現代アートや彫刻、かなりすっ飛ばしましたが、閉館ぎりぎりでした・・・。

⇒newyork さま 
日本の押入れベッドみたいで、親しみ感じますね。 オランダでは、19世紀ごろ、農場の家などで流行したそうです♪ 

⇒rino さま
ミュンスターの記事も見てくださって、ありがとうございます。 いつも何気なく撮ってるものが、あとから、つながってくることが多いので、不思議です。
by Inatimy (2007-09-12 22:30) 

TaekoLovesParis

家具(キャビネット)、すばらしいですね。
ボストン美術館にも、17世紀のオランダの象牙と木彫のキャビネット
がありました。やっぱり海運で栄えた国だから、家具もすばらしいのを
持っていたんだと勝手に納得しました。
by TaekoLovesParis (2007-09-15 14:16) 

Inatimy

⇒TaekoLovesParis さま 
欧州の家具って、面白いですよね。扉の中に、引き出しがいっぱいだったり。 脚も、動物の足になっていたり・・・。 IKEAの家具も好きですが、古いのも素敵です。
by Inatimy (2007-09-24 22:09) 

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