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魔界転生 [★ カンゲキ日記]

◎2006年9月19日(火)「魔界転生」/新橋演舞場/(原)山田風太郎(脚)(演)G2(出)中村橋之助、成宮寛貴、藤谷美紀、馬渕英俚可、遠藤久美子、六平直政、山本亨、升毅、西岡徳馬、笠原浩夫、福田転球、関秀人、他/♪♪♪

 

           

 

この世に悔いを残して亡くなった者たちが、秘儀「魔界転生(まかいてんしょう)」によって次々と甦った。剣豪・荒木又右衛門(山本亨)、島原の乱で3万7千のキリシタンを率いた天草四郎(成宮寛貴)、槍の名手・宝蔵院胤舜(田尻茂一)、そして、二刀流の達人・宮本武蔵(西岡徳馬)の4人である。

一方、島原の乱から8年後の柳生の里では、親の敵討ちのために剣術を習いたいという女・お品(馬渕英俚可)が、柳生十兵衛(中村橋之助)のもとを訪れていた。

そこへ、紀州の徳川頼宣(升毅)に捕らわれていたお縫(藤谷美紀)と、お縫の祖父・木村助九郎(螢雪次朗)が、十兵衛に助けを求めてやって来る。

助九郎は、柳生新陰流を学んだ者。甦った魔界衆にやられ、深手を負いながらも、お縫を助け出して来たのだ。十兵衛に「紀州藩を救って欲しい」と言い遺し、助九郎は息絶える。

追っ手の殺気にただならぬものを感じ取った十兵衛は、彼を慕う柳生七人衆(陰山泰、関秀人、坂田聡、内田滋、福田転球、中村橋弥、山﨑雄介)らと共に、紀州へと向かう。

頼宣は、軍師・由比正雪(笠原浩夫)と、天草四郎らにそそのかされ、魔界衆を使って天下を我が物にしようと企んでいたのだった。

柳生衆と魔界衆の死闘が繰り広げられる中、遂には、十兵衛の父・柳生但馬守(六平直政)までもが、四郎の策にはまり、暗黒面へと堕ちてしまった。

一人、また一人と、命を落とす柳生七人衆。十兵衛は、父や魔界衆らとどう戦うのか。四郎を倒し、紀州藩を救うことができるのだろうか・・・・・・。

 

           

 

う~ん。好きな話なので、面白かったのは面白かったのだけど、ちょ~っと消化不良というか、不完全燃焼・・・。期待しすぎたか?

端っこの席で見えにくかったせいか?(2階席でも正面の方がよく見えただろうなぁ・・)

残念ながら、登場人物の誰にも感情移入できず。。女優陣もイマイチだった(ファンの方ごめんなさい。たんに好みの問題です)。時代劇は初めてという、くの一役のエンクミちゃんはよかったと思うけど、出番少なすぎ~。途中でスッカリ存在を忘れてしまってたわ。

十兵衛は、チラシやパンフでは左目に眼帯してるけど、劇中でやられるのは右目。なんででしょう? 橋之助さんは、左目が利き目だったとか?

 

歌舞伎ではおなじみのイヤホンガイド。普通の芝居では、今回初めての試みとして取り入れられ、時代背景や人物解説などをしてくれるとのことで借りてみる。個人的には要らないと思ったが、仕事柄、興味があったので。

でも、正直なところ、必要なかったと思う。解説が要るほど難しい話ではなかったし、聞いてるとどうも芝居に集中できなくて、途中で耳から外してしまった。

休憩中に橋之助さんのインタビューや、出演者のコメントが聞けるということだったが、客席にいないと聞こえない(トイレ周辺では聞こえない)ので、あまり意味無し。これじゃ、トイレに並べないじゃん!

 

橋之助さんは、テレビより、断然、舞台の方が魅力的。一方、成宮くんは、映像の方が美形を活かせると思う。というか、アップで見たい(笑)。彼が舞台に登場するたびに、「あ~、こっちから見たい」「ここはアップで」「ここは、この角度で」と、ついついカメラワークを考えてしまった。(^^ゞ 途中、(前から5列目の席だけど)オペラグラスでガン見して、「あ~、目の保養~♪」(萌~!?)

彼は滑舌があんまりいい方ではないので、いつも(といっても成くんの舞台を見るのはこれが3回目)母のような 姉のような心境でハラハラ見てしまうのだけど、今回も結構頑張ってました。

ただ、16歳の美少年役にはちょっと体格が良過ぎるかな。背も高いし。もっと華奢だったら、女性だけでなく剣豪たちも翻弄させる妖しい美少年として描けたのに。(歌舞伎の女形さんて凄い!と改めて思った)

声、口調、しぐさなど、彼なりの天草四郎らしさ、この世のものではない妖しさを出そうとして奮闘してたのはわかったけれど、周りの魔界衆が所作も喋り方もフツーなので、ちょっと浮いてたかも。四郎だけが妖術を使えたし。

他の魔界衆も、歌舞伎の隈取のようにメイクの色(あるいは衣装の色)で善悪がわかるようにするなどしてもよかったのでは。

荒木又右衛門と四郎が、女の身体から脱皮するように転生してきたとき、裸の上半身に赤い傷のような模様が描かれていたけれど、多少ベタでも、ああいうマークが顔に描かれてる方が、この世のものではないことが視覚的にもわかりやすかったのではないか。

そういえば、イヤホンガイドのコメントでも、ほとんどみんな、素で喋ってたのに、成くんだけが四郎として喋っていたようだ。

 

又右衛門役の山本さんは、なんか気になるなぁ~、もっと橋之助さんと剣を交えるシーンを見たかったなぁ~と思ったら、ジャック出身だったのね~。

柳生七人衆の一人、転球さんは、転球さんらしい役で笑わせてくれた。もっと早く殺されるかと思ってたけれど、思ったより出番があって、東京まで見に行ったかいがありました。転球劇場解散後は、ヨシモトに入ったのでしょうか? それともフリー? 今後の更なるご活躍お祈りしてます!

 

 

とまぁ、なんだかんだいって、休憩含めて3時間半、楽しんできました~~!

当日は、WOWOWのカメラが入っていたので、そのうち放送されるのでは。DVDも予約受付してました。ううう、チケット代(12,600円)と新幹線代使って見に行ったのに、そりゃないよ・・・。(T_T)

まぁ、事前に予測はしてたけど、見たかってんもん。しゃあないわな。散財した分、また頑張ってお仕事します~!

 

 

魔界転生

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  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2002/07/21
  • メディア: DVD

 


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Ren

こんにちは☆ 橋之助さんはもちろんですが成宮さんもがんばってましたね!
>ちょ~っと消化不良というか、不完全燃焼・・・。
同感です。私も期待が大きすぎたのかなぁっと思ってはいるのですが。。。
魔界衆に「隈取」とかもっと人間との違いをわかりやすくするとか
エンクミちゃんは序盤からもっと活躍させるとか、いろいろ要望ありです。
by Ren (2006-09-23 08:43) 

YUMiKO

Renさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
橋之助さんは文句ナシでしたが、全体としては、少々物足りない感じでしたね。
歌舞伎バージョンで魔界転生を見てみたいなぁ。
by YUMiKO (2006-09-23 16:17) 

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