ライオンと魔女 [■ bookshelf]
ナルニア国物語「ライオンと魔女」/C.S.ルイス著/瀬田貞二訳/岩波少年文庫/ ★★★☆☆
第二次世界大戦のさなか、空襲を避けてロンドンから片田舎の屋敷に疎開してきたピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人きょうだい。ある日、彼らが、古い屋敷の空き部屋にある大きな衣装だんすに入ると、そこは雪の降り積もる別世界だった。ナルニアというその国は、白い魔女に支配され、ずっと冬のままだという。子どもたちは、正義のライオン・アスランとともに、悪い魔女が率いる軍と戦い、ナルニアに平和を取り戻そうとするが……。
子どもの頃に読んだような読んでいないような……。記憶がハッキリしないので、とりあえず、映画鑑賞前に読んでみようと思って購入。
小学生向けの文庫なので、あっという間に読めた。ゆくゆくは、甥っ子・姪っ子にあげることになるだろう(たぶん彼らは、本好きにはならないような気がするが・・)。
映画好きの友人の中には、ファンタジーとSFは苦手という人が何人かいるが、私はどちらも好きだ。しかし、ハリー・ポッターも指輪物語も乗り遅れ、楽しみが半減してしまったので、今回は一作目からついていこうと思っていたのだけれど…。
ん~~~っ。面白いことは面白いが、少々説教臭さが鼻についてしまった。書かれた時代を思えば、道徳的になりがちなのも致し方ないか。
とにかく、先が読めてしまうのだ。読んでいて予想通りの展開になり、結局、カンタンに悪い魔女は死に、正義が勝つ。ファンタジーだからハッピーエンドでも構わないが、魔女に騙されてみんなを裏切った次男が、アッサリ改心してしまうところが気に入らない(笑)。
ひねくれ者で意地悪な性格が、そう簡単に直れば誰も苦労はしないはずだ。
それに、物語の中で「意地悪をしたら悪い魔女に怖い目に合わされるよ」と示唆したところで、現代っ子はビビらないだろう。
なんだかんだいいながらも、映画ではどう描かれているかが楽しみである。さて、いつ見に行こうかな。
中学生の時に図書室で繰り返し読みました。(暗っっっ)
大人になってから読むと私もきっと「説教クサ~」っと思うんだろうなぁ。
映画を見る前にもう一度読み返そうと思っています☆
by Ren (2006-04-15 20:40)
Renさん、私も、気に入った本は何度でも繰り返し読む少女でしたヨ。(^^)
この作品は、子どもに薦められる良書だと思います。
by YUMiKO (2006-04-16 15:47)
はにまるさん、TBありがとうございました!
原作より映画の方が楽しめましたね。魔女は原作の方が魔女らしくてよかったですけど。
by YUMiKO (2006-05-03 01:07)