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ラスト・ショウ [★ カンゲキ日記]

◎2005年7月31日(日)パルコプロデュース公演「ラスト・ショウ」/シアター・ドラマシティ/(作)(演)長塚圭史(出)風間杜夫、永作博美、北村有起哉、中山祐一朗、市川しんぺー、古田新太/♪♪♪♪

 

 売れないディレクターの琢哉(北村有起哉)は、かつて名子役として一世を風靡した美弥子(永作博美)と幸せな新婚生活を送っていた。そんな2人の前に、突然、幼い琢哉と母を捨てた父親(風間杜夫)が現れる。温厚な性格の琢哉は父を受け入れ、しばらく同居することになってしまう。いったい、父の目的は何なのか…?
 ちょうどその頃、琢哉はカメラマンの中島(中山祐一朗)と共に、起死回生を狙って、あるドキュメンタリー番組の製作に打ち込んでいた。そして、渡部(古田新太)という動物愛護心に富んだ男の密着取材を敢行するうち、次第に渡部と父の狂気が露呈していくのだった……。

 

 これだけ芝居のうまい役者さんが揃うと、見応えがあった。
 私は中山さんが見せる狂気が好きなのだが、今回はマトモな役(?)でちょっと残念。
 先入観や予備知識ナシで見たかったので、公演紹介のサイトなどは観劇後にしか見ていないが、どこかの記事に「愛情と刺激に飢えた大人たちの恐ろしい“喜劇”」とあった。
 なるほど、喜劇だったのか。暗く邪まな場面が多いにも関わらず、可笑しい。思わず笑ってしまう。長塚さんの描く、何が正常で何が狂気かがわからなくなってしまいそうな世界観が好きだ。
 登場人物は6人なのに、最後の1人・市川さんがなかなか登場しない。その存在を忘れかけた頃に、あんなところから、あんな役で出てくるなんて! つい、「えっ!」と声を出して驚いてしまったが、それは私だけじゃなかった。客席が笑いとざわめきに包まれるなか、あんな格好で力強く台詞を言い切った市川さんは、あっという間に消えてしまう(オイシイ役だなぁ)。心の中で「ありえへん!」とつぶやきながらも、笑い、そしてホロッとさせられてしまった。古田さんの胡散臭さと狂気、最後はマヨネーズまみれになってしまった風間壮夫さんの熱演にも大拍手~♪

 

 

 


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