囲まれた？いつの間に！？

NC州には全米でも有名な学校がいくつかあって、その中でも最高峰を誇るのが全米でも常にtop10に名を連ねるDuke（ヅケ、ではなくデュークと読みます）、そして次点が全米top20圏にあるUNC（University oｆ North Carolina）Chapel Hillです。そしてその次が・・・恐らくWake Forestだと思います（ちなみにWake ForestはMBAよりも学部の方の知名度が高く、全米大学ランキングでは20位代（UNCと同じくらい）のポジションをキープしています）。

で、これらの学校に共通することは何かというと、バスケットボールが強い！ということです。DukeもWakeも近年はちょっとパッとしませんが、何度もリーグの覇者となった実績を持ってますし、UNCは今年の全米大学ランキングでも常に1～5位の座をキープしている超強豪校です。

で、先日はそのUNCと我らがWake Forestの一戦がWake Forestのホームスタジアムで行われるとのことで、夫婦で観戦しに行ってまいりました。実は翌日にはFinanceの小テストが控えていたのですが、この試合はまさしく年間でも最も熱いカードなので、もうその日は帰ってから徹夜で勉強する覚悟で観戦に臨んだのです。

そんなこんなで会場入りしてまず思ったのが、施設が立派！ということです。観客席も広いし、NBAの試合なんかでおなじみの天井に吊り下げる巨大モニターもちゃんとついてます。一地方都市のスタジアムとは思えない豪華さです。

そして応援が熱い！アメリカのスポーツ観戦でおなじみのチアもバシバシ出てきますし、点数が入ると天井のモニターに「Make Some Noise!!（『お前ら、盛り上がれ』みたいな意味）」の表示が出て、アメリカ人たちはいつにも増してバカっぽさ全開になります。特に、Wakeが守っているゴール側の観客席には黄色いTシャツとライオン丸みたいな黄色いアフロのカツラをかぶった学生が集結しており、UNCがフリースローを投げるたびに、ゴールの背後で黄色いカツラを投げたりブーイングしたりして妨害工作をしています（フェアプレー精神はどこへ・・）。

で、肝心の試合のほうなのですが、さすが今年の王者を狙う位置にあるだけあって、UNCの強さは私のような素人目にも明らかで、前半こそ接戦だったのですが後半になるとグイグイ点数が引き離されていきます。

しかしここはWake Forestのホームスタジアム、みんなの応援で我らが母校を勝利に導くんだ！と思いきや、心なしかUNCが得点したときの声援のほうが大きいような・・。で、会場を見回してみると、Wakeの応援カラーであるイエローの服を着た人よりも、UNCの応援カラーであるブルーの服を着た人のほうが格段に多い・・。というか、ブルーの中にポツポツとイエローが混じってる、と言ったほうが近いか・・。

そう、ここはWakeのお膝元とは言っても、それ以前にUNCのシマでもあるんですね・・。UNCはChapel Hill以外にも隣町のGreensboroやCharlotteにも分校？がある巨大大学なので、地元民に占める卒業生の数は、Wakeを圧倒的に凌いでいるようです・・・（また、かのマイケル・ジョーダンの母校でもあるので、卒業生以外の一般人にもファンが多い）。我々の前列に座ってるUNC卒のクラスメイトも、当然のようにブルーのシャツを着てるし・・。

自分のホームスタジアムで試合をしているにも関わらず、何故か得点する度にブーイングに遭う我らが母校、Wake Forest・・。例えるなら、ある朝突然、自分の家の台所でジャイアンが朝ごはんを食べていて、自分も卵焼きを食べようとしたらスネオに「のび太のクセに生意気だぞ！」とツッコまれた時のような、なんとも言えずもの悲しい雰囲気に包まれていました。

そして気が付けば、UNCの得点時に会場と一体となって歓声を上げている自分が・・（いやいや、ついつられてですよ）。

で、結果は勿論UNCの圧勝。

でも、負けるなWakeForest！いつかきっとUNCにも勝てる日が来るさ（いや、知らんけど・・）！！