夜の大冒険 [地方遠征]
東大寺はなんといっても夜がいい。
昼間は修学旅行生でごったがえす境内に人影は見当たらず、せっかくライトアップされた二月堂も御覧の有様。夜景を独り占めである。
なぜひとが集まらないのかは、行けば納得。二月堂に行き着くまでの奈良公園の道のりが大変なのだ。
こわいのである。
おばけの類ではない。なにがこわいって、シカがこわいのだ。
一般の公園と同じように、いやそれ以上に奈良公園は夜になると灯りが乏しくなるのだが、そこに女性の悲鳴に似た声が断続的に鳴り響く。これはシカの鳴き声なのだが、慣れていない観光客のわたしは、聞こえる度にあしがすくんでしまう。
さらに前回奈良にきたときのこと。
夜、誰もいない、闇に包まれた国立博物館の前でバスを待っていて、ふと気配を感じ振り向いたら、真後ろでシカがじっとこちらを見つめていた。失禁しそうなくらいびっくりした。
そんなわけで、今夜もシカが後ろをついてきている幻想を振り払うように早足で、振り返ることをせずに二月堂に辿り着いた。
そんな恐怖を乗り越えた先に待っているのがこの夜景なのだ。しかも独り占め。得られる感動も激増である。
すばらしい!!
by もちお (2005-10-25 00:01)
ヒィ〜
by A (2005-10-27 00:11)
そうそう。SPYさんがマネするIさんの「ひー」がシカの鳴き声そっくりなのね。
by homerun (2005-10-27 03:35)