【トランスフォーマー】(TRANSFORMERS)

学童がお盆休みのため、朝から実家にいた娘が
「今夜は帰りません」
などと言うので、
チャーンス！とばかりに昨日観てきました。

世間では評価がまっぷたつのようですが、
私は“楽しかった”です。
予想外にゲラゲラ笑えたので。

一言で言えば
「巨額と手間を思いっ切りかけた、
超ゼータクなお子さま映画」
ってとこでしょうか。

原題では複数形です。
だからトランスフォーマーが２つ以上、たぶんたくさん
出てくるんだろうなとは予想してましたが、
ヒールだけではなくて、善玉も大勢いたとは。

 

今も昔も家に「男の子」がいないもんで、
８０年代に日本で売られた変身ロボのことなど
まったく知らない私は、
それがアメリカに輸出され大ヒットし、
アニメにもなったことなども
当然知りませんでした。

つまりはアニメの実写映画化なんですね。知らなんだ。

 

あまりにもＣＧに慣れてしまって、
映画でどんな映像を見せられようとも、
もうさほど驚かなくなって久しい気がします。
「あのシーンはこうやって作られた」などの
種明かし映像もたくさん出回ってますし、
これもＣＧ、あれもＣＧ、
ああ、ブルースクリーンの前で演じているのね、
と容易に予想できてしまうこの頃。

 

あの目とか、シルエット、動きなど、
エヴァンゲリオンを連想してしまいました。
ほんとは惣流・アスカ・ラングレーが乗ってるんじゃないかと。

冒頭に書いたように、笑えたシーンはいくつもあったけど、
特にニヤッとしてしまったのが、
正体がはっきりしない敵を
「ロシアか、北朝鮮か、中国か！？」
と大騒ぎしていたシーン。
反対に、
自分のボロ車が巨大なロボットに“変身”したところを、
主人公が初めて見たときに
「あれは日本製に違いない！」
と叫ぶシーンも
まあ、プロトタイプなセリフとはいえ、
ちょっと嬉しかったですね。

主演のシャイア・ラブーフ。
ディズニー・チャンネルで放映されていた
「おとぼけスティーブンス一家（Even Stevens）」を
娘と観ていたのですが、
まだローティーンの彼だったし、
「あらまあ大きくなっちゃって」
と隣のおばちゃん的に眺めてました。

でも、「チャーリーズ・エンジェル・フル・スロットル」や
「アイ・ロボット」、「コンスタンティン」にも
出ていて、
今年もう１本スピルバーグの映画に主演。
それも大ヒットしたらしく、
着実にキャリアを重ねている様子。
美形というわけではないけど、
隣のお兄ちゃん的で、誠実そうな役柄が今後も増える予感。

 

でもってヒロインがよかったですねえ。
ミーガン・フォックス。
最初はいけ好かない女かと思ったけど、
かんなり男前な凛々しい女子で、
（役柄の）好感度は話が進むほど↑↑↑。

悪玉から逃げるときもヒステリックにキャーキャー言わないしさ。

逃げたり、闘ったり、そりゃアグレッシブなんですが、
ちゃんとシーンの進み具合に合わせて、
彼女の赤いネイルが剥げていく演出はさすがです。
最初は先だけが白く剥げて、
最後のほうではもうボロボロになってました。
こういう細かいところがリアルさを助けるのですねー。

 

途中で見分けがつかなくなるくらい、
善玉と悪玉がハイ・スピードで、
街を破壊しながら闘うシーンでは、
ちょっとアドレナリンが出ました。

「巨額と手間を思いっ切りかけた、
超ゼータクなお子さま映画」
なんて書きましたが、
あっつい夏でぐったり気味な人には、
スカッとできるかも知れません。

 

続編の制作が決定しているそうですが、
次は絶対面白くないと思う。
ただ、なんとなくですが。

 

 

コメント 2

どんな変形をすりゃ、あんなロボットになるんだ～？
と、言い出したらオヤジなんでしょうね。
80年代にはすでに大人でしたから、この映画はどーでもいいレベルでした。
次回作、きっとつまらないと思います（笑）。
by ken (2007-08-16 00:54) 

>どんな変形をすりゃ、あんなロボットになるんだ～？
ああ、男の子の発想ですね。

>80年代にはすでに大人
たぶんこの映画になんの魅力も感じない、
エアポケットは
まさにkenさんの世代の男性なのかしら。
その頃子供だった人、しかも男子はまさにジャストミートなんでしょうけ。
次回作は監督も替わると予想してます。
by 蓮花 (2007-08-28 06:44)