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言葉と文化(その1) [日記]

9月になってしまいましたが、

前回の予告」通り、『言葉と文化』について、

今、私が感じ、考えていることなどをもとに発信していきたいと思います。

 

先月の、6回にわたる記事では、

特にゴミ捨て問題など、「100パーセントの人が守れるのなら、

それに越したことはない」と言えるような内容を話の中心にしました。

 

ですが、世の中には「白か黒か、簡単にはっきり決められない」ことのほうが

多いような気もします。

例えば、

「人前ではしたないことをしてはいけない」

となると、その『はしたない』の基準は、意外とひとすじなわでは決められない

のではないでしょうか? 「ゴミは分別して捨てましょう」というのとは違って。

 

「はしたないこと」の基準もいろいろ、の具体例として…

 

時系列で見てみると、日本人は古来、「女性が人前で生肌や生足を

見せるのは、はしたない」という貞操概念を持ち、

第二次世界大戦後になるまで変わらなかったのではないかと思われます。

ですが、現代では、まだまだ暑いこの時期、

女性もみな自由に半袖のブラウスを着て、涼しげなスカートをはいて

街を歩いています。

 私は、現代のあり方に大賛成です。この時期、外で長袖の服を一日中着て

いなくてはならなかったら、「健康に悪いじゃない!」と怒りそうです。

「半袖の服を着て、はしたない」と言われる時代に生まれなくてよかった、と

本気で思います。

とはいえ、もしも、

それが「単なる半袖」のよりも明らかに露出度の高い、ノースリーブで

ヘソ出しの服だったとして、80歳の女性が街中でそれを見かけたら、

「はしたない。(リゾート、行楽地ならともかく、こんな普通の街中で)

感じるかもしれない。 

それを、世代が違うのだから仕方がない、の一言で片付けてしまって

いいものか…。

 

確かに、時代が変わったのだから、価値観も変わって当然、というのも

一理あります。

でも、日本人には『恥の美学』という文化があるし、

その文化はこれからも引き継いでいきたい、と私は思うのです。

だから、「時代と共に変わっていくほうがいいもの」

「時代が変わっても、変わってはいけないもの」両方を見極めて生きていく

のが、今を生きる者の使命ではないか、と。

そんなわけで、学生時代は歴史が大嫌いだった私も、

今となっては、日本人の心のルーツにとても興味があります。

 

また、中近東諸国では、今でも、

女性が外出する時は黒のマントやスカーフを着用しなくてはならないところも

多々あります。外国人であっても、です。

 

 『はしたない』の基準は、古今東西でこれほどさまざまなのだ、と考えると、

自分がどう生きていったらいいのか、路頭に迷うような気さえします。

でも、自分も命ある限りは生きていかなくてはいけない。

 

「白か黒か、簡単にはっきり決められない」ことは、難しい問題だけど、

それゆえに、真剣に考えるに値すると思うし、

いろいろな価値観を知ることがまず、自分の人生を豊かにしてくれるから、

 私は、自分のアンテナに引っかかるものすべてを

しっかり受け止めていきたいのです。

 

        ~『その2』につづく~ 


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コメント 4

toshi

 tomokoさん、こんばんは(^^)
まだまだ残暑は続きますが本当の夏バテは秋に出ると聞きます。
tomokoさんは夏バテせずに元気に頑張っていらっしゃいますか?

 今回のお題もかなり深いですねー、でも皆が考えなくてはいけない大切な事と思います。
時代と共に変わっていくほうがいいもの・変わってはいけないものの見極めが大事でもあり難しくもあるんですよね。
私自身もどこまで正しく見極めて生活出来ているかはハッキリとは
申せません^^;
ただ今後もより一層真剣に考え取り組んで、自身は勿論の事、周りの方達にも伝えていく事が最低限の努めと考えます(^^♪
by toshi (2006-09-06 00:50) 

tomoko

>toshiさん
こんばんは♪ コメントありがとうございました(^0^)
まさに、夏バテの季節はこれからですね~!
体が資本ですから、気をつけなくてはいけませんね。

おっしゃる通り、見極めが難しい問題です。
ただ、近年、こういう問題に直面するたびに私が思うのは、
「こういうことは、万人に通ずる一つの答えを決めつけるのではなく、
 問題を真剣に考えること自体に一番大きな価値がある。」ということです。
 私も、toshiさん同様、より真剣に取り組むことをここに誓いたいと
思います(^^;;
by tomoko (2006-09-09 22:09) 

ちゃん

こんばんは!
「時代が変わっても、変わってはいけないもの」
おいらにとって変えちゃいけないものが変わってしまっている現状は悲しいです。
日本人には日本人が古来から受け継がれたものがある。
それを他国の干渉で変えようとする動きは腹立たしいです。
おいらは今、日本の歴史、それも近代史について色々な本を読みながら勉強中です。
by ちゃん (2006-09-10 03:24) 

tomoko

>ちゃんさん
歴史に学ぶことは多いですよね。
 私としては、「やみくもに外国を崇拝しているのか?」とさえ思わせるような
「日本そのものの否定」のようなモノの考え方に抵抗を感じますね…。
お互いの良さを認め合ってこそ、本当の交流でしょうよ、って言いたいですね。
何はともあれ、自分を磨きながら、自分が少しでも大きな力になれるように
努力し続けようと思います。
by tomoko (2006-09-10 12:38) 

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