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「<野宿者襲撃>論」生田武志 [それでもどっこい生きてます]

野宿者(一般的にはホームレスと呼ばれる人)を襲撃する若者の心理を追った本。
著者は長く野宿支援活動に参加していて、その経験を元にリアルな現実を突きつけてきます。
表現も内容も全然違いますが、吾妻ひでおの「失踪日記」に似た読後感です。

こういう本を読むと、なぜか今の自分の生活よりもリアルを感じてしまい、すごくすごく考えさせられてしまいます。コレはなんなんでしょうか?
フリーターにせよ、野宿者にせよ、ひきこもりにせよ、なんか根っこのところが自分と近い感じがして、なんだか分からないけど関心を寄せずにはいられないものがあります。
心の叫びの共振作用とでもいえばいいのか、読んでいると音叉が共振するように、心が揺さぶられてしまうのです。
はじめは同情なのかも知れないと思っていたんですが、どうやらそうではないらしく、なにやらもっと自分にとって根本的なものらしいのです。
自分はいまだにこの気持ちに名前を付けられません。もしかしたら一生付けられないものなのかも知れません。ある意味それを知るのはちょっと怖い気もします。


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