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「「ニート」って言うな!」本田由紀・内藤朝雄・後藤和智 [それでもどっこい生きてます]

若者論の流行が、「パラサイトシングル」→「ひきこもり」→「ニート」と変化していった流れが良く分かる本。
時間の流れにそってみてみると、ニート!ニート!と騒ぐような流行が、いかにクソくだらないものなのか良~く分かります。
本の中では「くだらない」というレベルではなく、「生き方」という個々人で違うのが当たり前な事情を一般化してパッケージ化することを、明らかに危険な社会的傾向として糾弾しています。

ニートなんていう一般化できる実体は何もないのに、「ニートには再教育をうけさせなくてはならない」とかいって、自分達の好きなように若者をいじくり回そうという、いやらしいニオイがする。

「経済的に自立するためのスキルを養う必要がある。だからそれをサポートする仕組みを作ろう」というのなら、どのスキルを身に付けるのは自分で選べばいいわけですから問題ないんですけど、スキルじゃなくて生き方とか性格、たとえば「明るくはっきりとモノをいう人になろう」とか「みんな仲良く安心できる社会」とか、そういうできもしないことを強制してくる頭のおかしい人に従う必要はないのです。
たとえそれが社会人として表向き正しそうに見えたとしても、それはあくまで今の世の中を今のまま維持したい人たちの願望にすぎないのです。んなのクソくらえ。


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Akito Inoue

先日はお世話になりました。井上です。
人格をめぐる選別や、社会的圧力の話が論外なのはおっしゃるとおりだと思います。ただ、最近の、高原基彰氏などの議論では、「スキルならいい」という発想も批判の対象になっているようですね。
http://takahara.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_3a71.html

まあ、なかなか難しいですね。
by Akito Inoue (2006-11-14 12:20) 

ひげたま

先日はどうも。バッグの件は本当に助かりました。

さて、リンク先の記事、興味深く読みました。
最近は「格差社会の到来」なんて生易しいものじゃなく、はっきりと日本社会は分裂したのだと実感しています。

そしてそんな社会で要求されるスキルとは、「自分達で社会を作り上げる」スキルなんじゃないか、と思います。
戦う為のスキルではなく、元気玉のようなスキル。
だって、社会が分裂して壊れてしまった以上、既得権益層のルールで戦う為の攻撃スキルなんて役に立たないわけですから。
無駄なことに時間を使いたくないと、切実に思うわけです。
by ひげたま (2006-11-16 00:00) 

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