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さて、怒りの原因は? [2005年1月]

さて、怒りの原因は?

 しつこいようですが、「差別か区別か?」に書いたことを掘り下げてます。昨日の記事(会員権と国籍)で、裁判の審理そのものは常識的な判断であり、取り立てて問題はないと書きました(ワガママいっちゃだめよ的な判決だと)。つまり、怒りの感情は、裁判そのものには特にないと。そして、「何お~!」って思ったのは彼女の裁判後のコメントにあると書きました。今日はそれについて、書いてみたいと思います。

彼女のコメントは、
・涙も出ないような情けない判決でむしろ笑いが先に出た。
・ここまでひどいとは思っておらずあきれ果てている。
・最高裁が憲法判断一つすらしない。
・世界中に言いたい、日本には来るな。
・日本で働くということは、ロボットとなること。
・人間として扱われない
・哀れな国だ。
等です。ここで、怒りの要因を、

1.発言内容そのものに対する怒り
2.発言者への怒り

に分けて考えてみたいと思います。
 まず1.ですが、この事件が「外国籍の人が日本国籍保有者と同等の権利を主張した裁判において、裁判後原告はこう述べた。」という内容で伝えられて、上の発言を見た場合、確かに失礼な内容だと憤慨はしても、怒り心頭~ってところまではいかないと考えます。少なくとも私がこのニュースで怒りを覚えたのは、この内容だけではないと気づきました。まあ、怒りの炎の種火程度でしょうか。

 次に2.ですが、恐らくはこれが一番怒りの主たる原因でしょう。これはこう考えました。私は、阪神ファン(アンチ巨人)ですが、ペナントレース中に「阪神はもうだめぽ」って発言を聞いてもその発言のみでは、あまりエキサイトしません。また、日本シリーズの可能性がない状況であれば、ホークスファンからこの発言が為されても、そこまで怒ることも無いでしょう。ところが、巨人ファンに言われると、俄然ヒートアップしてしまいます。これは、仮に自分も「もうだめぽ」って思っていても、競合する相手、ライバル視している相手に言われると反発してしまいます。況や、自分では「まだまだいける!」って思っているとした場合には、強い反発の気持ち(→怒り)が発現します。
 つまり今回の裁判の原告が何を言ったのかに加えて、誰だったのか(どこの国の人か)っていうことが非常に重要だったのです。これが例えば、南国の小さな島国の人(自分の日常と接点がない国という例で特に意味はありません)が同様のことをしたときには、ここまでむきになることもなかったと思います。つまりこの怒りの主たる原因は、今回の原告が在日の方だったからなのです。
 といえば誤解を招くので少し説明すると、私は在日の方及びその祖国を忌み嫌っている(全否定している)わけではありません(もちろん北朝鮮による拉致は到底許せませんが)。それどころか中国、北朝鮮、韓国と日本の間における有史来の深いつながり(文化的交流、人の流動など)を考慮すれば、欧米諸国などよりも、近しい関係の国々であると思っています。そして、彼らには、共に未来を歩むパートナーではなくとも、共に研鑽しあうライバルとしての存在であって欲しいと思っています。つまり、彼女の発言に怒りを覚えたのは、「おいおい、ちゃんとやれよ!」って感情の結果だと考えています。自国の教育(反日教育)も謝罪や賠償を要求している歴史的事項についても、日本のライバルに相応しい真摯な態度で対応して欲しいものです。

すっかり長くなりましたが、自分的には、一応すっきりしました。ただ新たな課題が。それは、自分の考えを整理するのに、こんなに長文を書いていては、だめだぁということです。もっと簡潔に分かり易くしなければ・・・。


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