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関東近郊「青春18」お花見旅 [旅行]

マイレージのブログを書いている私ですが、鉄道の旅も好きでして
(というより、もともと鉄道好きというところから、トラベルライターになった)
大学在学中の1983年11月30日には、広島県の三江線尾関山駅にて
国鉄全線の完乗を果たしています。
(前日に三次-尾関山を踏破しており、当日は江津から三次行きに乗ったのが
本当の話。なぜか鉄道誌に、逆のルートで踏破したと書かれてしまいましたが、
最後まで乗り残していたのは、距離の長い江津-尾関山のほうでした)

その「国鉄全線乗りつぶしの旅」の時にもお世話になったのが「青春18きっぷ」。
「青春18のびのびきっぷ」という名前で発売された、1982年春の第1回発売を皮切りに、
完乗を果たすまでは毎回のように使わせていただきました。
その後、特に結婚してからは、あまり買うこともなくなってしまいましたが
それでも時期によっては購入し、集中してプライベートな旅を楽しむこともあります。

さて、記録的に桜の開花が早かった5年前(2002年)の春、
私は「青春18きっぷ」を1日分ずつ、合計5回の「日帰りお花見旅」にあてたことがあります。

1.静岡市の賤機山公園(3月20日)
なんと! この年はこの時点ですでに見頃。
城跡のある、有名な駿府公園はほぼ満開だったけど、
私は静岡駅からバスで、少し郊外にある賤機山公園へ。
こちらは5分咲きくらいだったけど、ハイキング気分でお花見を満喫できました。

2.山梨・身延山の久遠寺(3月25日)
しだれ桜で全国的に有名な古刹。
実は前年も見に行ったけど、雨に降られたのでそのリベンジも兼ねて。
しかし身延駅からのバスが、平日にもかかわらず超渋滞に巻き込まれ、時間がかかり
しかもそのうちに空は曇ってしまい…。肝心の桜は、むしろ見頃を過ぎた感じにも。
でもまあ、2年がかりのお花見、これでよしとするか。

3.伊豆・修善寺の虹の郷(3月28日)
三島までJR東海道本線、その先は伊豆箱根鉄道とバスを利用。
なんか途中で、EF58とEF64の重連!? があったらしく、根府川~熱海の各駅に、
カメラを抱えたファンが鈴なりになっていたのが印象的でした(私はこのイベントを知らず)。
そいで、虹の郷の桜なんですが、園内にも少しあるけど
むしろ公園入口の並木のほうが見事な感じ。
でも、園内には英国製のSLなどが走っていたり、レールウェイミュージアムもあったり、
また桜に限らずたくさんの花が咲いていたり、
昔の日本や欧米の家並みを再現した村などもあるなど、存分に楽しめるところです。

4.茨城県・土浦と水戸の桜(4月1日)
「ウソでしょう」と叫びたくなるような人身事故の影響で、
ダイヤが大幅に乱れる中で始まった旅。
まずJR常磐線を土浦で降り、桜川堤まで足を延ばしたけど
4月最初の日だというのに、結構散ってる桜が多く、普通の年ではありえない光景。
「なら、少し北に行った水戸なら大丈夫かな?」と、さらに常磐線を北上。
偕楽園はすでに葉梅(?)でしたが、隣の桜山や、近くの千波公園はまだ見頃という感。
でももう夕暮れに近く、水戸に絞ってもっと早くから行ってれば良かった、とちょっと後悔。

5.群馬県・伊香保グリーン牧場(4月5日)
あとはどこにしようか、と迷っていた頃、以前、雑誌の取材で訪れた
伊香保グリーン牧場から、園内に桜を植樹しており、順調に育ちつつあるとの
情報があったことを思い出し、ここに決定。往復ともJR八高線を利用しました。
この年は高崎ですら、すでに桜の見頃は過ぎてましたが
渋川からバスで行った牧場の中はちょうど見頃。
この時期、普通じゃまだつぼみも堅いはずなのに、奇跡的でしたね。
桜の森の中、牛や羊たちの姿に心をなごませたり
シープドッグショーを楽しんだり、充実した一日でした。

そして2006年は、ダンナとふたりで2回、お花見旅へ。
1回目は3月5日、快晴の日曜日に行った、伊豆・河津桜のお花見。
(伊東までJR、その先の河津往復は伊豆急行のため、別に切符を買った)
その年は厳冬だったため、河津桜は平年より開花が遅れたのですが
その分、普段は「青春18」期間内には見頃が終わってしまう
濃い紅色が満開の並木を、存分に楽しんだのでした。
(写真はその時に撮ったもの。なお今年は、河津桜の見頃はすでに終了のようです)

2回目は4月1日土曜日、「姫様道中」という伝統行事の見物も兼ね
東海道本線を西進、天竜浜名湖鉄道に乗り継いで、気賀駅で下車。
花曇りの空の下、7分咲きくらいのこぢんまりとした都田川沿いの桜並木
なかなか見ごたえのあるほうだとは思いましたが、往復13時間「普通列車」に
乗り続けるという行程に、決して「鉄っちゃん」ではないダンナは嫌気が差し…。
その後さんざ文句を言われ続けた妻でした(普通の夫婦なら逆?)。

あと1回分は4月8日、ひとりで成田空港へ飛行機見に行ってるんですけどね。

さて2007年は、JR発足20周年を記念して、「青春18きっぷ」5回分が
最初に発売された当時の価格、8,000円で売り出されるという千載一遇のチャンス。
(通常11,500円)それに暖冬だったため、桜も平年より開花が早いと予想されてるので
4月10日までの利用期間(発売は3月31日まで)に、かなり広い範囲で
見頃の桜を楽しむことができるんじゃないかと…。

しかしここにきて、真冬並みの強い寒気が到来していて
(うちの近所でも今朝、雪が降ったそう)開花はもう少し遅れるのでは、とか。
まあ5年前みたいに、「4月5日、群馬の伊香保で桜が見頃だった」と
なるのは、難しいとは思いますが。

でも5回分8,000円ということは、1回あたり1,600円。
すなわち日帰り旅を楽しむなら、片道800円を超えるところなら
今回の場合は、元が取れるんではないかという話。
例えば、東京の西の端のほうに住む私の場合、
あの有名テーマパーク最寄りの舞浜駅や、「小江戸」川越駅なども
JRで行くなら今回の「青春18」を使うほうが、安く往復できるんですよ。

また鎌倉日帰りなども、自宅からの場合、普段は「青春18」だと割高になるんですが
今回は「青春18」のほうがお得! 鎌倉といえば、有名な段葛の桜並木のほか
鎌倉山の桜も見ごたえがあるとか。今年は行ってみようかな。

そのほか、神奈川県横須賀市の衣笠山公園や、埼玉県熊谷市の熊谷桜堤なども
今回に限り「青春18」のほうが安い! 人も大勢いらっしゃることでしょう。

このほか、なるべくJR駅に近い、東京近郊で思い当たる桜の名所をあげてみれば、
まず、甚六桜(山梨県・中央本線勝沼ぶどう郷駅周辺)。夕日に空が茜色に染まる頃、
この駅を列車で通過したことがあるんですが、桃より一足先に咲く桜の群生が
なんとも幻想的で、今も忘れえぬ光景になってます。
あとは茂原公園(千葉県茂原市)と八鶴湖(千葉県東金市)。どちらも実際に
行ったことはありませんが、両方とも水辺に揺れる花が風情満点なんですよね。
そのほか、JR駅からだと車を利用することになりますが、
その名も栃木県さくら市喜連川にある、早乙女の桜並木(東北本線氏家駅から車20分)
知る人ぞ知る桜の名所って感じですが、周囲には日帰り温泉もいくつかあって
湯めぐりとお花見が一緒に楽しめますよ!

そうそう、ここで、マイレージのブログを書いてるわけですから
「マイルがたまるお花見旅」をひとつ、紹介しましょう。
小田原までJRで行き、駅前から箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きに乗り
宮城野バス停で下車。川のほうに向かって徒歩2分ほどで着くのが
日帰り温泉施設「勘太郎の湯」。
ここは現金払い(入浴料おとな1,000円)ですが、同時にANAカードまたは
ANAマイレージクラブカードを提示すれば、ANAマイル、40マイルがたまります。
(マイル積算はおとな料金での利用者のみ。なお2007年4月30日までは
ダブルマイルキャンペーンのため、通常の2倍、80マイルが積算されます)

お風呂も男女別に内風呂と露天風呂があって、自家源泉が湯船に絶え間なくあふれ
贅沢に湯浴みが楽しめます。食事処や大広間も完備してます。
また忘れてはならないのが、すぐそばにある川沿いの、宮城野桜堤
豊富な箱根取材経験を持つ私をして、箱根ではここが一番の桜の名所、と
言わしめるくらいですから。ただ、まだあまり知名度は高くなく
観光客はそう多くないので、のんびりと花見が楽しめるという点でもお勧めです。
時間があれば、途中で小田原城址も見物し、同じ時期で咲き具合の異なる桜を
一度に観賞するのもオツなものです。

まあ上記のコースに限らず、「青春18きっぷ」を、クレジットカードが使える駅や
旅行会社などで、航空会社提携のクレジットカードで買えば、
少なくとも代金分のマイルをためることはできますけどね。


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