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君が代の復活と再生 [文化]

急に右旋回したわけではありません。 以下の文章は、2004年4月頃、とある掲示板に書き込んだものの再録です。 これって、よじろうさんの言う笑いとばしや、ともえさんの手作りビラのネタにならないかな?ちょっと無理だなぁ~。


標題:古今「和」歌集
畏れ多くも勅撰和歌集であるところの古今和歌集の、巻第七「賀歌」の最初の歌が、

「わがきみちよにやちよに さざれいしの いわおとなりて こけのむすまで」

これが、「国歌」「君が代」の元となっているそうです。
(古今和歌集、日本古典文学全集7、小学館)
わざわざ平仮名で書いたのは、これが当時の「和」歌集であり、「やまとことば」であるからです。
外来語である漢語の「君」は、支配者、主君、などを意味しますが、やまとことばの「きみ」は、必ずしもそうではない。
古今和歌集に、ときの光孝天皇(=すめらみこと)が臣下の僧正遍照の長寿を言祝いだ歌として、

「かくしつつ とにもかくにも ながらへて きみやちよに あふよしもがな」

とあります。この時代における「きみ」は、単に、「あなた」を指し、それは主従の別なく使われているようです。やまとことばでは、皇族は「おおきみ」、天皇は「すめらみこと」だったと思います。
「きみ」は、現代でも、男性が親しい相手に呼びかける言葉として残っています。

また、やまとことばの「よ」は、漢字の「代」を当てていますが、漢語の「だい」の意味ではなく、人の「年齢」、または「一生」をあらわしているそうです。

君が代は;
「あなたの年齢は、千歳でも八千歳でも、砂が岩となって苔が生えるまで(続きますように)」

という、敬老もしくは出産の祝い歌で、これを、「天皇の治世うんぬん」と訳すのは、憂さ(USA)を米国のこと、と訳すようなもので、笑います。「つくる会」は、歴史教科書よりも、国語の教科書をちゃんと作るべきですね。

私は、頭が古いので、国歌、は、強いていえば、「さくらさくら」じゃないかと思います。
今の「君が代」は、西洋楽器による演奏で、そもそも伝統に反する。「さくらさくら」なら、琴で引けます。正月によくかかる筝曲の「六段」に歌詞をつけてもよろいかと。

もっと国語、伝統を大事にすべし>反共文部科学省、と思います。


日本海式エビ固めさんの、宮城球場君が代大合唱の話、これこそ、君が代斉唱学校教育の成果ですね。古今和歌集が泣いています。


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コメント 6

エビ

TBありがとうございましたー。

天皇自身は「君が代」を歌わないと聞きます。「君が代」の和歌として歌詞の原義について、ご指摘の向きがあるのは知っておりますし分かるのですが、私は国歌としての「君が代」の君は天皇であると理解します。国体が永遠であることを祈願する国歌に他ならないと確信いたします。それが国歌の選定者たち、有体に言えばプロデューサーの意図であることは明白だと思います。
by エビ (2005-09-27 21:53) 

半共分子

エビさんのおっしゃる通りです。換言すれば、「国」を僭称するプロデューサーが我々に示した君が代は、それが国歌として祭り上げられているゆえに、ことばの本来の意味を失っているのではないかと。
私は、本来の意味を復活する、そのことによって、君が代は国歌ではなく、歌い継がれてゆく唱歌に再生すると思ったのです。
by 半共分子 (2005-09-27 22:03) 

ともえ

天皇自身はすごく好感のもてる人物ですよね。共産党員でも若い人で「天皇きらい!」なんて人はいないだろうなぁ。天皇という装置をどう使うかが問題なんでしょうね。国歌候補には「ふるさと」を推します。「うーさーぎーおーいし・・・」素朴で日本的で。
by ともえ (2005-09-28 23:35) 

私は、「鉄腕アトムのうた」がいいですね。
谷川俊太郎作詞の有名なやつです。
明るい未来に向かって進めそうな感じがしませんか。
by (2005-10-08 00:20) 

降龍十八章

みなさん、はじめまして。
昔大学のゼミ誌で先生が『メロディーと歌詞があわないことはなはだしく、理論的にもさざれいしが巌になってコケが生えるなどありえない』と揶揄しておられたのを思い出します。
こんな国歌はどぶに捨てて、あたらしい国歌をつくるべきですね。
新国歌創作法案!
by 降龍十八章 (2005-10-11 13:25) 

Youkimu

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by Youkimu (2006-01-13 03:59) 

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