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モーツァルト「リンツ」「プラハ」(ビーチャム) [クラシック音楽]

最近では当たり前になったピリオド奏法のモーツァルト。
昔の演奏大好きな自分でもさすがにもう耳に馴染んだし、違和感もないし、
いいなぁと思う演奏も結構沢山あるけれども、
それでもモーツァルトを聴いてちょっと安らぎを、という時には昔の演奏の音盤を
手に取ることの方が多い。
カラヤンやバーンスタインの厚化粧のモーツァルトはちょっと胃にもたれるけれども
もっと昔、ワルターやクレンペラー、シューリヒト、壮年期のベームあたりは
今聴いてもやっぱり良い。

で、この記事を書きながら今聴いているのは
1938、1940年録音のビーチャム指揮の「リンツ」と「プラハ」。
某サイトでMP3音源でUPされているものを聴いているわけですが
これが戦前の録音とは思えないくらい音が良く、しかも演奏もなかなか。
中庸の美と言うか、昔の指揮者らしからぬ指揮者の顔があまり見えてこない、
普通にモーツァルトを愉しめる佳演。
上記の指揮者達を聴くと「あ、”ワルターの”モーツァルトはいいな」というような
感じになるのが、これは「モーツァルトっていいな」という感じになるわけで、
これが演奏家としての価値としてはどうかと思うけれども、
BGM的に鳴らす演奏としては結構良い演奏かも。

最後に通販サイトでCDを探したけれどもどうやら現役盤はないようで、
演奏データだけですがどうぞ。

モーツァルト 交響曲第36番「リンツ」(1938年録音)
        交響曲第38番「プラハ」(1940年録音)
     ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
     サー・トマス・ビーチャム:指揮
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