ショパン ワルツ集(リパッティ) [クラシック音楽]
ショパン ワルツ集
ディヌ・リパッティ:ピアノ
1950年7月
ショパンのワルツ集を聴くのに今さら60年も前の録音のリパッティ盤を、
とも思うけれども、それでも結局ショパンのワルツといえばこの盤に戻ってきてしまう。
プザンソンの告別リサイタルも鬼気迫る演奏で凄いけれども、
(これは「素晴らしい」と言うよりも「凄い」と言った方がピッタリ。)
普段ワルツを楽しみたい、という時には安定感、バランス感覚の素晴らしさで
タッチの差でこちらを。
昨今のピアニストはこれ以上に”上手に”弾くことはそれほど難しいことではないようで
「上手いピアノだなぁ」と思う演奏はいくらでもいるけれども、「素晴らしいワルツだなぁ」
と思う演奏にめぐり合えることはなかなかない。
この録音の5ヶ月の後に世を去ることになるとは思えないほど精気にみなぎり
上品で気高く(色気のあり過ぎる演奏のなんと多いことか!!)
ショパンの心を映し出した叙情性の素晴らしさで(余計な解釈なるものが過多だったり、
逆に情緒も何も感じさせない”上手いだけ”の演奏のなんと多い・・・・・)
録音の古さを割り引いてもやっぱりこのリパッティ盤はいい。
はたして最新録音でこれに匹敵するほどの豪華絢爛だけではない
”上品で気高く叙情性豊かな”演奏が今後現れるか!?
ディヌ・リパッティ:ピアノ
1950年7月
ショパンのワルツ集を聴くのに今さら60年も前の録音のリパッティ盤を、
とも思うけれども、それでも結局ショパンのワルツといえばこの盤に戻ってきてしまう。
プザンソンの告別リサイタルも鬼気迫る演奏で凄いけれども、
(これは「素晴らしい」と言うよりも「凄い」と言った方がピッタリ。)
普段ワルツを楽しみたい、という時には安定感、バランス感覚の素晴らしさで
タッチの差でこちらを。
昨今のピアニストはこれ以上に”上手に”弾くことはそれほど難しいことではないようで
「上手いピアノだなぁ」と思う演奏はいくらでもいるけれども、「素晴らしいワルツだなぁ」
と思う演奏にめぐり合えることはなかなかない。
この録音の5ヶ月の後に世を去ることになるとは思えないほど精気にみなぎり
上品で気高く(色気のあり過ぎる演奏のなんと多いことか!!)
ショパンの心を映し出した叙情性の素晴らしさで(余計な解釈なるものが過多だったり、
逆に情緒も何も感じさせない”上手いだけ”の演奏のなんと多い・・・・・)
録音の古さを割り引いてもやっぱりこのリパッティ盤はいい。
はたして最新録音でこれに匹敵するほどの豪華絢爛だけではない
”上品で気高く叙情性豊かな”演奏が今後現れるか!?
おはようございます。ショパンの演奏はあまりにも独特な癖がない限り非常に聴きやすいものですが、確かに素晴らしい『ワルツ』と限定すると誰のどのワルツが良い・・って迷っちゃいます。最終的には好みなのでしょうが、リパッティのワルツもいいですよね。自分の場合はどうしても上品というよりもマズルカっぽい三拍子になりやすいなって自己分析・・・ははは(笑)
by ★まっと★ (2010-03-29 05:51)
いつもクラシックレコード評、楽しく読んでます。(^_-)-☆
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-03-29 06:52)
>★まっと★さん
プロの方に読んでいただけるとは光栄でちょっと照れますが・・・・・(汗)。
ショパンのワルツは”舞踏用、娯楽的なワルツ”から決別したところに
難しさがあるように思います。
これがJ・シュトラウスのような完全娯楽的なワルツだったら
もっと簡単なのかもしれませんが。
ショパンのワルツ、有名曲で親しみやすいですが意外に奥が深いですね。
>末尾ルコ(アルベール)
”レコード評”なんていう大そうなものではなく
単なる個人の趣味の押し付けだったりしますが(汗)。
聴く人の趣味趣向によって音楽の評価なんて180度変わるものなので
(プロの評論家でもそうだったりしますし)あまり当てになる感想では
ないですが、少しでも参考になればな、くらいの感じで書いています。
by haru (2010-03-30 03:18)