シューマン、グリーグ ピアノ協奏曲(仲道郁代) [クラシック音楽]
シューマン ピアノ協奏曲イ短調
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調
仲道郁代:ピアノ
クラウス・ペーター・フロール:指揮
フィルハーモニア管弦楽団
1994年4月28-30日
気高く清澄感たっぷりで透徹の限りを尽くしたリバッティ盤、
スケールが大きく巨匠的風格満点のリヒテル盤等々
数あるこのカップリングのCDの中ではさすがに聴き劣りがするけれども
シューマンはなかなかいい。
最近仲道郁代のCD(ベートーヴェンのソナタ全集中心に)を
よく聴いているけれども、その中では仲道さんの個性と
一番合っているように思う。
とにかく曲の劇性、緊迫感を排除してでも優しく語りかけるように弾く
仲道さんの手法がシューマンでは結構はまっていて
全編抒情詩を聴くように心地よく時が過ぎていく。
伴奏共々ゆったり恰幅がいいスケールは大きい演奏だけれども、
そんな感じなので決してリヒテル、マタチッチ盤のように
堂々と構え過ぎないところがいい。
リバッティやアルゲリッチのような刺激は全く皆無だけれども
とにかく安心して気楽に聴くことのできる秀演。
グリーグは逆にその個性が裏目に出ている感じ。
北欧の厳しさ、静けさ、清澄感が希薄で、少々「ユルい」。
ベートーヴェンと同じでこちらは曲と奏者の個性が水と油!?
それでもグリーグにしろベートーヴェンにしろここまで温もり、優しさを
前面に押し出す演奏をする個性、信念は凄いと思うけど。
何を弾いても教科書的に完璧で、曲に対して何を感じているのか
さっぱりとわからない「名演」よりずっと聴いていて面白い。
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調
仲道郁代:ピアノ
クラウス・ペーター・フロール:指揮
フィルハーモニア管弦楽団
1994年4月28-30日
気高く清澄感たっぷりで透徹の限りを尽くしたリバッティ盤、
スケールが大きく巨匠的風格満点のリヒテル盤等々
数あるこのカップリングのCDの中ではさすがに聴き劣りがするけれども
シューマンはなかなかいい。
最近仲道郁代のCD(ベートーヴェンのソナタ全集中心に)を
よく聴いているけれども、その中では仲道さんの個性と
一番合っているように思う。
とにかく曲の劇性、緊迫感を排除してでも優しく語りかけるように弾く
仲道さんの手法がシューマンでは結構はまっていて
全編抒情詩を聴くように心地よく時が過ぎていく。
伴奏共々ゆったり恰幅がいいスケールは大きい演奏だけれども、
そんな感じなので決してリヒテル、マタチッチ盤のように
堂々と構え過ぎないところがいい。
リバッティやアルゲリッチのような刺激は全く皆無だけれども
とにかく安心して気楽に聴くことのできる秀演。
グリーグは逆にその個性が裏目に出ている感じ。
北欧の厳しさ、静けさ、清澄感が希薄で、少々「ユルい」。
ベートーヴェンと同じでこちらは曲と奏者の個性が水と油!?
それでもグリーグにしろベートーヴェンにしろここまで温もり、優しさを
前面に押し出す演奏をする個性、信念は凄いと思うけど。
何を弾いても教科書的に完璧で、曲に対して何を感じているのか
さっぱりとわからない「名演」よりずっと聴いていて面白い。
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