SSブログ

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」(ワルター、NYP) [クラシック音楽]

ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
     フランシス・イーンド(ソプラノ) マーサ・リプトン(アルト)
     デイヴィッド・ロイド(テノール) マック・ハレル(バス)
     ウェストミンスター合唱団
     ニューヨーク・フィルハーモニック
     ブルーノ・ワルター(指揮)
     1949年5月4日、第4楽章:1953年3月7日

年末第九特集第4弾。
悪名高き”オリジナルの”4楽章は聴いたことがないのであしからずです。

重厚でテンポを大きく動かしフルトヴェングラーの如く
緊張感を聴かせる第1楽章。

異様に速いテンポで荒々しいくらいに突き進む第2楽章。

もっともワルターらしく心穏やかに歌い上げる第3楽章。

さて、ワルターが目指した第九とは一体どんな姿だったのか。
これだけ楽章間で目まぐるしく表情がころころ変わると
楽章ごとに全く違う演奏を聴いているような気分にもなる。
そして3楽章まで統一感なく通してきた後の4楽章って一体!?
ぜひとも一度はオリジナルの4楽章を聴いてみたいもの。
どれほど酷くても、同時に録った4楽章を聴かずしてこの第九を語れないようにも思う。
それを踏まえた上で3楽章までのイメージは随分と脇の甘い
完成度があまり高くない演奏だな、という感じがする。
1楽章は肝心なところでふっと力が抜けて物足りないし、
2楽章も荒々しいまでにとどまってそこを突き抜けないでただ乱暴な感じ、
3楽章もコロンビアSO盤の方がより美しいように思う。

さて、録り直した後の4楽章。
これだけを聴くと随分立派で威厳のある名演だと思う。
ただ、当然の如くそれまでの3楽章との一体感は全くなし。
結局「第九」という1曲トータルで聴くととても名演とは呼べないと思う。
晩年のコロンビアSOとのものに比べればずっと良い演奏だ、
というもっぱらの評判だけれども・・・・・。
そのコロンビアSO盤については次回に。


にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
※URLを含むコメントはスパム扱いとなりますのでご了承ください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました