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マーラー 交響曲第9番(小林研一郎) [クラシック音楽]

マーラー 交響曲第9番
     日本フィルハーモニー交響楽団
     小林研一郎(指揮)
     録音:2007年1月25,26日、サントリーホール(ライヴ)

これまた前回のラトルに続き大絶賛の嵐の音盤。
しかし、本当にそれほどの名演か??
ラトル盤は趣味に合わないながらも「名演かもなぁ」という感じはしたけれども
こちらは大いに疑問。
特に前半楽章は小林健一郎が振舞い切れていない感じでいかにも消化不良。
これで本当に”コバケン・ファン”は大満足なんだろうか?
コバケン・アレルギーの私ですら物足りない感じなのに。
コバケンのマーラーの中では最高という声が多いけれども、
これならばチェコフィルを振った諸曲の方がより”らしさ”が出ていて面白いと思うし、
日フィルでも「巨人」「復活」5番なんかの方がまだ振舞い切れていて
聴き応えがあると思うんだけど。
どうもコバケン流に徹し切れていなかったり、
かと言って小澤やラトルのような精緻を極めた演奏からも程遠く
中途半端な印象。
やっぱり初振りというのが多かれ少なかれ影響あったのかな?
いつもの唸り声が少ない分、他のコバケンの音盤より聴きやすいというのは
あるけれども、それも裏を返せばコバケンが曲に没入し切れていない証拠か!?

レビューを見ると「当日客席で聴いた感動」やら
「日フィル音楽監督惜別の大名演」やらかなり多く書き込みがあって、
当日実演を聴いたら凄かったんだろうなぁ、という想像はできるけれども、
しかし、CDという「商品」として聴くと、今までの数多くの名演を
押し退けるほどのものとはどうしても思えないというのが素直な感想。

マーラー:交響曲第9番

マーラー:交響曲第9番

  • アーティスト: 小林研一郎,マーラー,日本フィルハーモニー交響楽団
  • 出版社/メーカー: オクタヴィアレコード
  • 発売日: 2007/03/28
  • メディア: CD


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