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マーラー 交響曲第9番(ラトル) [クラシック音楽]

マーラー 交響曲第9番
     ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
     サイモン・ラトル:指揮
     2007年10月24~27日ライヴ

精緻を極めた素晴らしい演奏で、名演に違いないんだろうけど
どうしてこの演奏に没入できないんだ?
これならば演奏自体はウィーンPOとの旧盤の方にずっと惹かれるし、
「精緻を極めた」ということであれば小澤征爾、サイトウ・キネン盤
の方がずっと美しいように思う。

ラトル、どこへ行ってしまうんだろう。
ベルリンPOという最高のおもちゃを手に入れて、
それを最高のテクニックでドライブすることを大いに楽しむのと引き換えに、
何か大切なものを失っているように感じる。
いや、ベルリンPOとの演奏がまったくダメといっているわけではなく、
きっと全て名演なんだろうけれども、何故かまったく心に残らない。
私が推すラトルの名演はどうしても若い怖いもの知らずの頃の演奏になってしまう。
マーラーはじめバーミンガム市SOとの数々の名演や
ロスPOとのラフマニノフなど今でも愛聴盤。
あの頃の生き生きと生命力に溢れた演奏がやっぱりいい。
技術的に完璧な演奏でなくてもより感動的な演奏はいくらでもあるといういい見本。
この9番のような演奏が深化し、円熟味を帯び、巨匠風になってきた、
ということならば、ちょっと残念な歳のとり方をラトルはいているのかな、
とさえ私は思う。

マーラー:交響曲第9番

マーラー:交響曲第9番

  • アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ラトル(サイモン),マーラー,ラトル(サイモン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2008/03/12
  • メディア: CD


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