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バッハ ヴァイオリン協奏曲集(諏訪内晶子) [クラシック音楽]

バッハ ヴァイオリン協奏曲 第1番
     ヴァイオリン協奏曲 第2番
     2つのヴァイオリンのための協奏曲
     ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲

     諏訪内晶子(ヴァイオリン、指揮)
     フランソワ・ルルー(オーボエ)
     フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)
     ヨーロッパ室内管弦楽団
     2005年8月8~10日

私はいまだに大時代的なバッハも大好きだけれども、
ヴァイオリン協奏曲に限っては余計なロマン性を付け加えずに
室内楽的なアンサンブルの愉しさを楽しみたいところ。
そういう意味ではこの演奏は余分な虚飾を排して
曲の良さをストレートに表現していていいと思う。
元々派手なエンターテーナーなタイプではなく、
誠実で音楽性豊かな芸術家肌な諏訪内にはバッハはぴったり。
響きは決して濁らず無色透明で清澄の極み、
バックのオケもさすがに巧い。
とりあえず優秀録音でバッハのヴァイオリン協奏曲を、
ということであれば安心してお勧めできる演奏。

ただ、個性的、情熱的な演奏を好む向きにはまったく不向きな演奏とも言える。
あまりにも当たり前に弾き過ぎてどちらかというと滋味溢れる演奏。
ちょっと聴いただけではつまらないと感じる人もいるに違いない。

いやいや、当たり前に弾いてはいるけれども決して人工的な音楽ではないし、
精神的に一本筋の通った厳しさがしっかりと聴き取れる。
諏訪内の演奏としては大規模なコンチェルトよりは
こういう室内楽的なアンサンブルの方がはるかにしっくりとくるようにさえ思う。
チャイコとかメンコンとかパガニーニとか、いいんだけれども
どこか肩に力が入ったような、無理しているように感じる演奏よりも
こちらの方がずっと自然な諏訪内を感じることができるように思える。

バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番

バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番&第2番

  • アーティスト: 諏訪内晶子,バッハ,ヨーロッパ室内管弦楽団,シュトイデ(フォルクハルト),ルルー(フランソワ)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD


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