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ブルックナー 交響曲第9番(ジュリーニ、シカゴSO) [クラシック音楽]

ブルックナー 交響曲第9番
     シカゴ交響楽団
     カルロ・マリア・ジュリーニ:指揮
     1976年12月

前回ウィーンPOとのブルックナーをまとめ聴きした時ラックにこれも見つけました。
持ってたんだ(汗)。
すっかり忘れてた(苦笑)。

ウィーンPOと比べると、こちらは至極まっとうなブルックナーですね。
ジュリーニのまったりゆったりした表現と、メカニック的に完璧な
機能性抜群のシカゴSOが見事に融合して(いい感じに溶け合って)
なかなかの名演だと思います。
ウィーンPO盤の風呂敷を広げすぎたようなちょっとダレ切った響きに
比べるとずっと清澄で引き締まった音楽になっていますね。
スケルツオは鈍重の極みのウィーンPOに比してこちらの方が断然好みだし、
3楽章も透明感という点でこちらの方を取りたいですね。
「ジュリーニの歌」もここではホント、清潔に聴こえます。
これを聴くとウィーンPO盤はまるでカバの大あくびのよう。
(ウィーンPO盤大好きな人たち、申し訳なし。)

そう言えばバーンスタインのマーラーの新盤の方も
何故かウィーンPOと組んだ物は胃にもたれてしまって仕方がなかったなぁ。
コンセルトヘボウO、ニューヨークPOとの物はそうでもないのに
いつも不思議に思っています。
これってウィーンPOの特性なんだろうか??

閑話休題、それでもこの演奏が完璧というわけではなく、
やっぱり気になることもあるわけで。
朝比奈の5番の時も感じたように
響きがやっぱりブルックナーにしては洗練され過ぎているというか、
もうちょっと田舎臭さがほしいかな、と。
でも、ショルティ統治下のシカゴSOから
よくもこれだけの響きを出させたな、と関心も。
ショルティ自身のブルックナーと聴き比べればその違いは一目瞭然。
芸術性の違いがここまではっきり聴き分けられると
ショルティも辛いだろうなぁ。

ブルックナー:交響曲第9番

ブルックナー:交響曲第9番

  • アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア), シカゴ交響楽団, ブルックナー
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/09/22
  • メディア: CD


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