マーラー 交響曲第2番「復活」(朝比奈隆) [クラシック音楽]
マーラー 交響曲第2番「復活」
大阪フィルハーモニー交響楽団
武蔵野合唱団
井岡潤子(ソプラノ) 竹本節子(アルト)
朝比奈隆:指揮
1995年7月23日サントリーホールにおけるライブ
朝比奈隆生誕100年記念第2弾。
前回に引き続きまたマーラー。
前回の3番の2ヶ月ほど前、東京定期のライヴ。
これまた3番にも増して随分愚直なマーラー。
1楽章終盤を除いてほぼインテンポで進めていて
いわゆる「激情のマーラー」とは縁遠い演奏。
あくまで荘厳に粛々と音楽はゆったり流れていく。
アンサンブルは粗いながらも3番よりは安心して聴ける。
金管陣のスタミナ切れは相変わらずだけれども(苦笑)。
声楽陣は3番と全く違うけれどもこちらの方がずっと自然で感動的。
スケールは大きくゆったり安心して聴けるマーラーだけれども、
どうも何か物足りない。
起伏がなさ過ぎてこの長大な曲を聴くにはちょっとダレ気味になってしまう。
3番も同じような解釈だったけれども、あの感動には今一歩及ばないと思う。
曲自体が3番よりも感情の爆発を求めているのかな?
フィナーレだけ比べても神秘的な感動をもたらした3番に比べると
この「復活」は随分鈍重で、重々しく厳格なわりにはあまりジ~ンとこない。
良くも悪くも朝比奈らしさがよく出たマーラー。
マーラー・ファンにはちょっとアレだけれども、
朝比奈ファンにはまたとない贈り物なのかな、これは?
私にとっては「ちょっとアレ」な方ですかね・・・・・。
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