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ラプソディー・イン・ブルー(デュトワ、シャイー) [クラシック音楽]

シャルル・デュトワ:指揮       リッカルド・シャイー:指揮
モントリオール交響楽団       クリーヴランド管弦楽団
リ・ロルティ:ピアノ           カティア&マリエル・ラベック:ピアノ
1988年7月              1985年11月

ロンドンから出ているカップリングがそっくりな
(「ララバイ」と交響詩絵画「ボギーとベス」が違うのみ)
ガーシュインの管弦楽曲集から。

デュトワの方は予想に反して(失礼!)なかなか良いですね。
いつもの上品さだけではない、十分シンフォニックで愉悦に富み、
ソリストとの協奏曲的な駆け引きも楽しい。
ピアノはかなり自由奔放にジャズっぽくリズムを崩して弾いているけれども
それにピタリと合わせるだけではなく、また崩れ過ぎることもなく
きちんとジャズとクラシックを融和させて一つの確立された
演奏になっていると思います。
歌い上げるところも上品に朗々と歌い、ジャズ・テイストの部分との
メリハリもついていてバーンスタインの旧盤ほどではないにしろ
全体的に過不足無しに楽しめますね。

対するシャイー盤。
こちらの売りはなんと言ってもラベック姉妹による2台のピアノ。
右手パートと左手パートを2人で弾いているようですが、
アトラクション的な楽しみ以外にあまり魅力を感じない演奏ですね。
2人の呼吸はぴったりで演奏に破綻が無いのは素晴らしいと思うけど
ただそれだけ、聴いていてあまり楽しくないなぁ。
シャイー指揮のオケ・パートも自然に入り込める演奏ではあるけれども、
快活な面ばかり目立ってあまり盛り上がらないし、
あまりに「崩れ」が無さ過ぎて面白みも無いですね。
この2盤の勝負、デュトワに軍配!!

ガーシュイン:パリのアメリカ人

ガーシュイン:パリのアメリカ人

  • アーティスト: モントリオール交響楽団, トムソン(ジェイムス), ロルティ(ルイ), クロウリー(ロバート), デュトワ(シャルル), ガーシュウィン
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1993/04/24
  • メディア: CD


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