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マーラー 交響曲第2番「復活」(シェルヘン) [クラシック音楽]

マーラー 交響曲第2番「復活」
      ヘルマン・シェルヘン:指揮
      ウィーン国立歌劇場管弦楽団 ウィーン・アカデミー室内合唱団
      ミミ・ケルツェ(ソプラノ) ルクレティア・ウェスト(コントラルト)
      1958年6月

ルガノのベートーヴェンや数多いライヴのマーラーの「上っ面だけしか」
聴かない人たちに奇人変人扱いされているシェルヘンですが、
ウェストミンスターに入れたスタジオ録音盤のマーラー(1,2,5,7番)を
聴けばその評価も180度変わるはず!!
そのくらい「普通に素晴らしい」名演揃い。
特にこの「復活」はこの中では唯一のステレオ録音。

当時の(現在も??)ウィーンSOO(ウィーンPOを含めて)は音色の魅力で
聴かせるオケであって決して技術的に巧いオケではなく、肝心なところで
金管がとちったりするのは痛いですが、それを差し引いても素晴らしいと思います。
個人的には同じくらいスロー・テンポなバーンスタインの粘着質な新盤よりも
ずっと好感が持てます。
ここではライヴでとち狂うシェルヘンの姿は微塵もなく、90分を超えようかという
特大な演奏にもかかわらず緊張感は全く切れることなく悠然と流れる大河のように
自然に息づき、恣意的な表現も皆無で素直にマーラーの音楽を堪能できます。
やっぱりマーラーはこういう解釈がいいなぁ。
外面ではなく内面から魂を突き動かすような感動の名演。
そういう感じですかね。
これがライヴなんかで行き過ぎると「はちゃめちゃ(に聴こえるけれども決して
それだけではない)」演奏になったりするわけですが(笑)。
バーンスタインの新盤(「巨人」「復活」は例外的になかなか良いけれども)とか
バルビローリとかのマーラーがもてはやされていますが、とてもこの辺は
お腹が一杯になったり聴いていて赤面しそうなくらい情に溺れていて
今の私にはついていけません(笑)。
もう何年か歳をとったら好きになるのかもしれないけど。

兎にも角にも、「はちゃめちゃシェルヘン」しか知らない人に
絶対聴いてもらいたい1枚ですね。
あとはモノラルだけれども異様に録音の良い7番「夜の歌」。
この2枚を聴けば絶対にあなたのシェルヘン感は変わるはず!!
そして今まで聴いてきた「トンデモ」ライヴの数々も
きっと違って聴こえてくるはずですよ。

マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番

  • アーティスト: コエルセ(ミミ), ウィーン国立歌劇場管弦楽団, マーラー, シェルヘン(ヘルマン)
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1998/09/02
  • メディア: CD


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