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「トリスタンとイゾルデ」全曲(フルトヴェングラー) [クラシック音楽]

フィルハーモニア管弦楽団ライヴを聴いた他は最近ほとんど手に取ることがなくなっていた
フルトヴェングラーのCDを久し振りに取り出してみた。
手に取ったのは「トリスタンとイゾルデ」全曲。
仕事をしながら昨日の午前中まるまる使って聴いてみた。
やっぱりいいな、これ。
他にベーム、クライバー、バーンスタインしか持っていないけれども、
(それでも好きな曲だからオペラでも4セットも持っている。私としては凄いこと(笑))
”演奏の”総合点ではやっぱりこの盤が一番かな。
録音はまぁ仕方がないにしても、程よい陶酔感、程よい緊張感、
絶妙のバランスですね。
どっぷり陶酔しまくりのバーンスタインも、凄まじい緊張感のベームも、
耽美でスタイリッシュなクライバーも好きだけれども、
やっぱり一番安心して聴くことのできるのはこのフルトヴェングラー盤。
一部分をつまみ出すと決してベストとはいえないし、部分的には
もっと凄いことを他の演奏はやっているわけだけれども、
「トリスタンとイゾルデ」という大きな物語の全体を完全に自分の中で消化しきって、
キャラクターの内面、心情をこんなにも深く掘り下げて描き、
愛の語らいの陶酔と物語のドラマティックさを両立し得た演奏は
少なくとも私が持っている他の3盤を凌ぐと思う。
ほとんどの場合でライヴ録音にその魅力を感じることが多いフルトヴェングラーだけれども、
この盤に関しては聴くたびに「スタジオ録音で良かった」とつくづく思ってしまう。
その芸術性と完成度の高さに乾杯!!

ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲

ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲

  • アーティスト: フルトヴェングラー(ウィルヘルム), ワーグナー, ズートハウス(ルートヴィッヒ), コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団, フィルハーモニア管弦楽団, フラグスタート(キルステン), シーボム(ブランシュ), グラインドル(ヨーゼフ), フィッシャー=ディースカウ(ディートリッヒ), ショック(ルドルフ)
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2000/10/25
  • メディア: CD


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