有名曲だけど案外退屈な曲(チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番) [クラシック音楽]
有名曲だけど聴いていて案外退屈してしまう曲第一弾。
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
選ぶCDを間違えるとお昼寝モード突入間違いなし。
1楽章冒頭の壮麗なメロディで一躍有名曲の仲間入りですが、
演奏によってはこの楽章の展開部から迷走が始まり
終結の頃には何が言いたいのがよくわからないということになりかねません。
2,3楽章は結構面白いのにそこに辿り着く前に寝てしまう。。。
ちょっと1楽章が冗長過ぎるのかな?と素人が勝手な分析。
そんな難曲(?)でも眠くならない名演を。
アルゲリッチ(ピアノ)、コンドラシン、バイエルン放送交響楽団(1980(L))
ホロヴィッツ(ピアノ)、トスカニーニ、NBC交響楽団(1941)
アルゲリッチ盤は何種もあってどれも面白いですが一番このコンドラシン盤が好みです。
いつもながらの勝手気ままなジャジャ馬演奏ですが、それが空回りしないで
迫力と情熱が曲想と違和感なくマッチして生々しく表出されています。
これに比べるとより新しいアバドとの共演盤は角が取れてちょっとマイルドになった印象で、
アルゲリッチを聴くのならばコンドラシン盤の方が面白いと思います。
ホロヴィッツ盤も熱い演奏ですがアルゲリッチ盤とはまったく異質で
トスカニーニとの火花を散らせる凄まじい緊張感の中の真剣勝負が
とても寝るなんていうことは許してくれない凄演(笑)。
演奏内容だけ言えば今もこれを越えるものは出ていないのでは。
たださすがに録音は古いですが、同じコンビによる43年のライヴ盤に
比べればずっと聴きやすいと思います。
他に挙げるとすれば珍しくカラヤンが熱くソリストへの対抗心丸出しになった
リヒテル(ピアノ)、カラヤン、ウィーン交響楽団(1962)と
一発屋の感は拭えませんが、この盤に関しては名演に違いないと思う
クライバーン(ピアノ)、コンドラシン、RCA交響楽団(1958)を。
チャイコフスキーのメロディに酔いたいと言うのであればボレット、デュトワの
コンビかもしれませんが、私は間違いなく寝ます(笑)。
- アーティスト: アルゲリッチ(マルタ), ベルリン放送交響楽団, シャイー(リッカルド),
ラフマニノフ, バイエルン放送交響楽団, キリル・コンドラシン, チャイコフスキー - 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2005/06/22
- メディア: CD
- アーティスト: トスカニーニ(アルトゥーロ), ホロヴィッツ(ウラジミール), NBC交響楽団,
ムソルグスキー, チャイコフスキー - 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 1990/11/21
- メディア: CD
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