水の話(3) バーチャルウォーター [水・環境問題]
過去ログ:水の話(1) 水の惑星?
日本は水輸入大国である、と聞いて意外な気がする方もいるかもしれません。
確かに、日本の気候を考えても、年間降水量は約1,700mmと世界平均の約2倍もあります。しかし、それが国民1人当たりの降水量でみると世界平均の4分の1程度でしかありません。
また、1年間における降水量も季節により大きく変動し、近年では集中豪雨となる場合もあるため、我々が利用できる水の割合はそれほど大きくありません。
つまり、我々が考えるほど日本は水の豊かな国ではないと言えます。
それにしても、普段生活していてもそんなに水を輸入しているとは考えにくいかもしれませんね。
実際に、石油のようにタンカーで輸送されてくるわけでもなく、外国とパイプラインでつながっているわけでもありません。
そんなにミネラルウォーターの消費量が増えたかぁと考えてしまう人もいるかもしれませんが、それもちょっと違います。
問題としているのは、水の間接的輸入「バーチャルウォーター」です。
どういうことかというと、農作物や工業製品を作る際には必ず水が必要になります。それらを外国から輸入するということは、そこで消費された水を外国から買うことと同じだという考え方です。
その「バーチャルウォーター」の内訳について、次に説明したいと思います。
バーチャルウォーターの続きとても気になります。普通に見たら日本は海に囲まれ、大きな川や湖もそれなりにあるのに水を輸入してるとは不思議ですよね。がくさんの説明どうり、海水は用水としては不十分とか、国民一人あたりの降水量が世界の4分の1となると確かに輸入せざるをえないんでしょうけど・・・でもよく考えたらペットボトルで売られているミネラルウォーターってガソリン1リットルの値段とどっこいどっこいか、高いのでは?そう思うと日本って水の乏しい国なんですね。
by こきさんじ (2006-08-29 06:49)
> こきさんじ 様
ども。コメントありがとうございます。
計画的なようで割と行き当たりばったりであることと、一応書くからには数字の裏は取っておきたいので、ちょっと時間がかかってしまいました。
某飲料メーカーの社長がかつて、
「ペットボトルに水を詰めた物が売れるなんて、こんなぼろい商売無いぜ!」
的発言をしていたという話もあります。
事はそう単純な問題ではないということを、これからちょっとつづ伝えられたらと思っています。期待しないでお待ちください。
by がく (2006-08-30 21:11)