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栄光 [book]

最近久しく小説を読んでなかった… 最後の読んだ小説っていつだろう…?って、考えたら、去年の11月に『クロノス・ジョウンターの伝説』を読んでた… 本屋に行く回数はそこそこあるんだけど、なかなか私の心に訴える本がないんだよね~…

小説はミステリーが好きな私…その日も本屋で面白そうな本を物色…

東野圭吾「容疑者Xの献身」…を手にとってみる。 パラパラとめくってみましたが、なんだか直木賞って名前に釣られてる様な自分が嫌で泣く泣く却下…(またいつの日か読みましょう~…)

と、思っていたらその隣のコーナー平積みしてあるこんな本を見つけました

   

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2006/01
  • メディア: 単行本

『チーム・バチスタの栄光』 (「バチスタ」とは心臓手術の中の1つです)

医療従事者の私は以前、大学病院のICUにもいた事があるので循環器外科(心臓外科)の手術後の患者さんもよく看てました。 そんな私の心に響いた今回のタイトル! 本の厚さに多少躊躇しましたが、そのまま購入しちゃってました(笑)

あらすじとしては…

東城大学医学部付属病院は、米国の心臓専門病院から心臓移植の権威、桐生恭一を臓器制御外科助教授として招聘した。彼が構築した外科チームは、心臓移植の代替手術であるバチスタ手術の専門の通称“チーム・バチスタ”として、成功率100%を誇り、その有名を轟かせている。ところが、3例立て続けてに術中死が発生。原因不明の術中死と、メディアの注目を集める手術が重なる事態に危機感を抱いた病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来(愚痴外来)責任者・田口公平に内部調査を依頼しようと動いていた。崩壊寸前の大学病院の現状、医療現場の危機的状況。そしてチーム・バチスタ・メンバーの相克と因縁。ただの偶然か、医療過誤か、それとも殺人なのか?遺体は何を語るのか・・・。栄光のチーム・バチスタの裏側に隠されたもう1つの顔とは

この物語の主人公は、愚痴外来責任者の田口公平。 出世街道から外れた事なかれ主義の昼行灯(笑) …そしてその田口とコンビを組むもう1人…。厚生労働省から派遣された変人役人(?):白鳥圭輔。2人の男が真相の解明に動く!

とにかくこの2人の掛け合いが最高にオモシろい そして、すべての登場人物がいいキャラだしてます。その目立ち具合がなんとも怪しい。 出てくる人間が全部犯人に見えちゃうくらいです 途中で張ってる伏線も最後まで読むとキレイにまとめてくれてて読んだ後は満足感でいっぱいでした

推理小説としてはかなりの出来栄えだと思いますよ あとこの話、現役のお医者様(笑)が執筆されているので院内の描写が恐ろしくリアル…です。 私も心臓手術を数回見学した事がありますが手術の雰囲気や緊張感がそのまま伝わってくる程のその描写力は物凄いです 

ミステリーとしては普通にオモシロいですが、医療従事者(特に手術室やICUなどの急性期の人)の方が読んだらオモシロさは倍増だと思いますよ 一気に読んで頂きたいので暇な方にお勧めです 

大学病院手術室で働いてるM川君 へ…

 どう?読んでみる?(笑) あっ!でも……の事で忙しいか。(>∀<)ノノノ


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コメント 2

M川

そのM川です!!
久々のコメント!!!!
まだ、クロノスを早く読まなきゃ!!!
by M川 (2006-02-23 22:23) 

edi

M川さん>
久々のご登場ありがとうございます!
呼ばれてすぐに出てきて頂いて嬉しい限りですね☆
「クロノス」も読む暇がないほど幸せって事でいい事です~。
私にも分けて欲しい…(涙)
by edi (2006-02-23 22:35) 

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