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父の日に想う [Diary]

アメリカに来るまで母の日、父の日は日本の独自の祝日(?)だと思っていた
でも実は、日本と同じように、アメリカにも母の日と父の日はある
(なぜか敬老の日はこちらにはないようだけれど。。。)
この週末日曜日は父の日
日本じゃこんな(↓)ちょっと寂しいニュースもある父の日だ

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父の日苦戦、祝う家庭37%=豆まき以下、母優位変わらず-民間調査

 父の日を祝ってくれる家庭は全体の37%で、母の日の49%を大きく下回り、「節分の豆まき」の実施率以下-。19日の父の日に合わせてマーケティング会社「ウエーブプラネット」(東京)が実施した調査で、18日までにこんな結果が出た。「父の影」はかなり薄いようだ。
 インターネットを使って20代、30代を中心に約5000人から回答を得た。
 家族内の年中行事の実施状況を聞いたところ、トップは「年賀状を書く」で78%。以下、「年越しそば」(72%)、「おせち料理」(66%)の順だった。
 「母の日に贈り物」(49%)「お墓参り」(48%)などはほぼ半分の実施率で、「土用の丑(うし)の日にウナギを食べる」(39%)「節分に豆まき」(38%)は4割程度。「父の日に贈り物をする」(37%)は豆まき以下の14位だった。 
(時事通信) - 6月18日18時1分更新

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私自身は、近年日本の父は家庭が仕事の次のことが多いように感じていたので
父というものの存在感が、家庭の中で薄くなってきているのかな、と思った
日本では、父の日自体、母の日ほど騒がれないのは事実だと思うし、
記念日や祝日と言うと家族と過ごす日、というのがすごく当たり前のアメリカに比べて、
そんな記念日や祝日も顧みず(実際顧みる時間もないというのが事実なんだろうけれど)
休日、祝日出勤を繰り返す日本の父にとっては
働いているのは家族のためなのに、逆に家族との関係が弱まるようで寂しい

私自身の家庭も、父は働いて働いて、私の小さい時はちっとも家に居なかった
祝日や週末はいつも私と妹と母の3人で、父は朝早くから夜中まで仕事で帰ってこない
当時は日本の経済が著しく成長していた時期でもあったし、
父の仕事が建築士だったので、そういう仕事上の特性もあったんだと思う

私の血のつながった父はすでにこの世にいない
母方の祖父も、父方の祖父もすでに他界してしまっているから、
血のつながった関係の人で今日連絡するような人は日本にいない

数年前、たった56歳の若さで私の父は糖尿病に関連した敗血症でなくなった
父のなくなった後、私は今まで父についてこうして話すことはできなかったが
5年経った今、ようやく少し気持ちの整理がついてきたのかなと思う
父が生きているうちは、私は父とはあまりいい関係ではなかった
父は5人男ばかりの兄弟の家庭で育ってきた人だったし、
私自身は逆に妹と私の2人の女ばかりの姉妹で、
理解するには父はあまりに難しい人だったのかなと今では思う
ついに父とは心を打ち溶けて話すような関係にはならないままだった
そんな難しい子どもだった私のことを、父はどんなふうに思っていたのだろう
大学で本当に家から遠く離れて独りで住むようになってから
私の父に対する気持ちも、父との間の溝も、少し和らいだような気はしたが、
それでもたまに帰って交わす会話はやっぱりギクシャクしていたのを思い出す

実家から遠く離れて暮らしていた私だったけれど、
幸い父の最期の瞬間には立ち会うことが出来た
今でも最後に見た父のあの表情、私は忘れることが出来ない
父がなくなっても私は泣かないだろうとその瞬間までずっと思っていたが、
実際にはとめどなく涙があふれてきた
悲しかったのか、後悔の涙だったのか、壮絶な闘病だった父の無念が悔しかったのか
その理由は今も自分でよくわからない
アメリカでナースをすることに決めたのも父のなくなった後だったし、
うち彼と結婚したのも父が亡くなった後だった
父が生きていたら、私がアメリカに行くと言い出した時どう言ったかわからないが、
ちゃんとこうしてアメリカで自分の好きな仕事をして暮らしていることも、
こっちで結婚して一応自分なりの幸せを見つけられたことも、
父には見せられないまま、父は遠くに逝ってしまった
大学を出て就職してから、毎年父の日は花を贈ることにしていた
他に何がいいか、私には見当もつかなかったし、
当時は病気が進んできて心身つらい状況だろうと思ったので、
花の匂いや色、そういうもので少しでも心が癒されたら、と思って始めたことだった
最後の父の日に贈ったのは、青か紫系の花かごだったような気がする

今日はうち彼のパパと祖父に電話しよう


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むが

ええはなしや・・・と思ったのでnice!とコメント置いていきま~す。
私のうちの父の日とはえらい違う感じのブログで
こういうのもいいですね。
私も、父とは関係的にそんなに良い訳じゃないです。
どちらかというと、嫌いですね。
でも、亡くなった時は絶対泣く覚悟はありますね、ええ。
まぁ、よかれ悪かれ、親は親ですからねぇ。
ケンカになっても、腹割って話し合うのが一番ですよね。
by むが (2005-06-20 22:11) 

fairycatinpink

コメント&ナイスありがとうございます
ケンカって、ホントは信頼しあってるからこそできるんですよね
私と父はケンカも出来なかったなあ。。。
むがさんちの父の日、私はとっても好きです、暖かい感じで。
これからもご両親ともども、暖かい家族でいてくださいねー(^^)
by fairycatinpink (2005-06-20 23:54) 

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