タチアナ・トロヤノス [オペラ歌手２]
タチアナ・トロヤノス（Ms アメリカ 1938.12.09-1993.08.21）を知ったのは、メトロポリタン歌劇場の「タンホイザー」の映像のヴェーヌスが初めてでした。それから、バーンスタインの自作自演の「ウェストサイド物語」録音メイキング映像で、アニタ役の彼女がとても印象的でした。
この映像の中で、自分はちゃきちゃきのニューヨック子だと話しています。リブレットやネットの情報によれば、ギリシャ系アメリカ人、父はギリシャ系、母はドイツ系だということです。病気のために54歳で亡くなりました。
マーラー：交響曲 大地の歌
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニック
タチアナ・トロヤノス（Ms）ペーター・ホフマン（T）
1980年11月9日ロ サンゼルス
ドロシーチャンドラーパビリオンでのコンサート ライブ録音
ペーター・ホフマンとの接点は、他にもあったかどうかは知りませんが、1982年メトロポリタン歌劇場「パルジファル」と1980年ロサンゼルス、ジュリーニ指揮によるマーラー作曲「大地の歌」のコンサートにあります。まさかきけるとは思っていなかったのですが、昨年10月「Harvest Classics」というところからこの「大地の歌」のライブ録音が出たという情報をいただきました。Harvest Classicsというのは、アメリカの熱心な愛好家たちを中心に設立されたグループ「AFAS（Art For Art's Sake＝芸術至上主義）」が立ち上げたレーベルで、カルロ・マリア・ジュリーニを特に尊敬しており、このレーベルを通じて、彼の全盛期であったロサンゼルス時代のすぐれた演奏の紹介に努めていきたいのだそうです。
マーラー作曲「大地の歌」は、漢詩、もちろん中国語じゃなくて、ドイツ語訳の詩に作曲されたものだそうで、そういうことからも興味を持って、聴いたことはありました。CD時代になってからのことですから、いくつかの演奏を耳にしました。でも、あんまりというか、全然ピンとこなかったというのが正直なところです。
ここで好きな声で聴いたわけですが、現金なもので、やっぱりちょっと違って聞こえるという感じかしら・・
タチアナ・トロヤノスの映像：
バーンスタイン：ウェスト・サイド・ストーリー メイキング・オブ・レコーディング
バーンスタイン指揮、ホセ・カレーラス、キリ・テ・カナワ、タチアナ・トロヤノス
ワーグナー：タンホイザー
ジェイムズ・レヴァイン指揮 オットー・シェンク演出 メトロポリタン歌劇場1982年、
タンホイザー：リチャード・キャシリー、エリザベト：エヴァ・マルトン、ヴェーヌス：タチアナ・トロヤノス、ヴォルフラム：ベルント・ヴァイクル、ヘルマン：ジョン・マカーディ
モーツァルト：皇帝ティートの慈悲
ジェイムズ・レヴァイン指揮、ジャン・ピエール・ポネル演出映画、ウイーン・フィル1980年、セスト：タチアナ・トロヤノス、皇帝ティート：エリック・タピー、ヴィッテリア ：キャロル・ネブレット、セルヴィリア ：キャサリン・マルフィターノ、アンニオ：アン・ハウエルズ、プブリオ ：クルト・リドル
R.シュトラウス：ナクソス島のアリアドネ
ジェイムズ・レヴァイン指揮、メトロポリタン歌劇場1988年、プリマドンナ／アリアドネ：ジェシー・ノーマン、ツルビネッタ：キャスリーン・バトル、テノール歌手／バッカス：ジェイムス・キング、作曲家：タチアナ・トロヤノス、妖精：バーバラ・ボニー、ドーン・アップショウ
ジュリーニのスタジオ録音はアライサとファスベンダーで、多少違和感をおぼえずにはいられないものでした。ホフマンとトロヤノスならさぞ良いでしょうね。
トロヤノスを初めて聞いたのはLP時代で、ベームの「フィガロの結婚」。
生で聞いたのはかなり遅くて、90年代の初めぐらいだったと思いますが、来日して「グレの歌」を歌ったときでした。
長身でスラッとしてて、オーラがありましたね。
by TARO (2007-02-01 00:42)
TAROさん
どうぞ聴いてください^^!
トロヤノスも声だけでも
＞オーラ があります。
by euridice (2007-02-01 17:02)
タチアナ・トロヤノスをサンフランシスコ歌劇場で(生で)聴いたことがあります。
by サンフランシスコ人 (2008-04-18 08:20)