ワーグナー「タンホイザー」バイロイト音楽祭1978年

はじめてのタンホイザー映像。曲としてのはじめはショルティ指揮の全曲録音。久しぶりに通勤途中に聴きましたが、いいですね、やっぱり・・・特に１、２幕、音楽が派手で、わくわくします。そこここで、巡礼の合唱の旋律が聞こえてくると気持ちいいですし・・・

この映像も興奮を誘うというか、引き込まれます。前にも書きましたが、エリーザベトのタンホイザーを想う気持ちが痛いほど伝わってきます。

ワーグナー タンホイザー 1978年　バイロイト音楽祭
コリン・デイヴィス指揮
ゲッツ・フリードリッヒ演出

騎士タンホイザー：スパス・ヴェンコフ
領主の姪エリーザベト：ギネス・ジョーンズ
女神ヴェーヌス：ギネス・ジョーンズ
騎士ヴォルフラム：ベルント・ヴァイクル
領主ヘルマン ：ハンス・ゾーティン
騎士ワルター：ローベルト・シェンク
追記2008.5.18：外国版ですけど、DVD発売予定HMV

ゲオルグ・ショルティ 指揮　ウイーン・フィル　DECCA　1971年
タンホイザー：ルネ・コロ
エリーザベト：ヘルガ・デルネシュ
ベーヌス：クリスタ・ルートヴィッヒ
ヴォルフラム：ヴィクター・ブラウン
ヘルマン：ハンス・ゾーティン

おまけ：1978年バイロイト音楽祭　タンホイザー2幕より

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コメント 6

このプロダクションはフリードリヒがバイロイトに政治的解釈を持ち込んだとして、とても話題になったものですね。シェロー以前の最もスキャンダラスな舞台という感じだったかと。（たぶん72年のプレミエ。）
この映像ももちろん舞台も見ていないのですが、78年ではきっと初演時に比べて随分練り上げられたものになっているいることでしょうね。

たしかこのプロダクションでは、エヴァ・マルトンが二役を歌った年もあって、それはちょっと聞いてみたいなと思ってるんですが。
by TARO (2005-12-16 01:00) 

>スキャンダラスな舞台
そう言われてますね。でも、映像を観た限りでは、ほとんど何も感じませんでした・・・　練り上げられたのか、穏健化したのか？？？

＞エヴァ・マルトンが二役を歌った年
えっと、実際にご覧になった方の記憶だと、この年、初日だけがジョーンズで、２日以降は、マルトンだったのだそうです^^!
by euridice (2005-12-16 06:40) 

TBありがとうございます。
この映像、是非とも探し求めたいと思います。
TB返しさせていただきますね。
by Orfeo (2005-12-16 12:03) 

80年代初めに青山のゲーテ・インスティトゥートの上映会に観に行ったことがあります。まだヴィデオは出てない頃でしたから、知り合いのオペラ好きに何人も出くわす始末でした。それだけファンには知られていた公演だった訳ですが、当時も衝撃こそなかったものの、これぞドイツのRegietheaterという興奮はあり帰り道も話は弾んだものでした。
72年のプルミエ時は、何せまだヴィーラントの「パルジファル」演出が残っていた時代ですから、ナチを露骨に思わせるファシスト的不寛容社会の犠牲になるタンホイザーという解釈や、ヴェニュスベルクの踊りでさえ挑発的に映ったようです。ソルジェニーツィン事件間近の冷戦下ですから、「東独共産党のアンチ・ナチ・イデオロギーだ」などという批判も本気で出たようです。バイエルン保守主義の象徴フランツ＝ヨーゼフ・シュトラウスの新聞寄稿なども残っています。2年目からはナチのＳＡのマークだかも消えてカドが取れ、シェローの『指環』同様反応は好意的に転じたようですが。確かにこの映像では80年代初めでも、もう過度の政治性は感じませんでしたね。
by 助六 (2005-12-17 10:12) 

こちらへのコメントが遅くなりましたが、リンクしていただきありがとうございます！
はじめて原曲というかオーケストラ演奏＆合唱の「タンホイザーマーチ」が聴けて感激でした。
この曲はわかりやすくて楽しいですね！
by Cecilia (2008-04-24 08:38) 

Ceciliaさん
私もこの曲は初めは単独で知りました。
そのときは派手な曲だぐらいの印象しかありませんでした。
オペラ全曲の中だと存在感が増すというか、はるかにおもしろいです。
オペラの一部の曲はたいていそうです。流れの中できちんと位置づけられて
いるわけで、その位置で聞くとおもしろさも興味も増します。

by euridice (2008-04-24 23:41)