SSブログ

ラストキング・オブ・スコットランド (2006) UK <The Last King of Scotland> [film reviews]

   東京に越してきた日、アパートにカバンを放り投げて、とりあえず映画観なきゃと有楽町へ向かった私f^-^; その日はレディースデイだったし、なにより "スコットランド" と聞くといてもたってもいられないし・・・(笑)有楽町スバルは、今時入替制になっていない珍しい老舗映画館。座席は新しくなってたけれど、前と変わらず真ん中分けの配列のまま・・・。懐かしい。

   医学を勉強したニコラスは、父親の敷いたレールに逆らい、ウガンダのムガンボ村にある診療所へやってきた。時は軍事クーデターによって、アミン新大統領となったばかり。アミンの演説を聴きそのカリスマ性に魅せられた彼は、偶然アミンの怪我の治療をしたことから気に入られ、主治医として迎え入れられる。次第にアミンから絶大なる信頼を得て、躍進していく。

   アミンは実在の悪名高き大統領だが、主人公ニコラスは架空の若者。若さゆえの、怖いもの知らずの暴走が、さきのみえないストーリー展開の元凶となっており、フィニッシュ迄決して息をつかせないサスペンスが、スクリーンに惹きつけて離しませんでした。というのも、一言つけたしておかなきゃいけないことが・・・。

ニコラス役のジェームズ・マカヴォイが超格好イイ

   このフォントカラー↑よりも澄んだ蒼い目に、吸い込まれちゃいました。幾らニコラスが自業自得な状況に陥っても、最後迄味方について魅入ってしまったのもその為。スコットランドはグラスゴー生まれの28歳。20歳の時にはロンドンに移っていて、実際に私がグラスゴーにいた頃とは被ってなかったけれど、親近感沸くなぁ、久々の大ヒットやなぁって思っていたら、

   結婚してました(涙) ガーン・・・。アイテの方は、Anne-Marie Duffという年上の女優。BBCドラマ、「The Virgin Queen」の時に、彼女がエリザベス女王役だったのはよく覚えている。ピーター・ミュランの問題作、『マグダレンの祈り』にもいた、正直、美しさは感じないけれど、確かな存在感を残す人です。えらい姉さん女房やん。ま、本人の好みだけど(チッ!)

   気をとり直し^^; ウィテカーの絶大なる存在感の余り、主演男優賞を獲っちゃったけれど、実際の主役はニコラス。アミンの残虐さは伝わっても、彼の伝記映画とは一画する作品ということは、知っていたほうが良い。タイトルの謎、『The Last King of Scotland』も観ていると解ける。懐かしい『Xファイル』のジリアン・アンダーソンも少し顔をみせています。へぇ~。

   彼女は日本未公開の『A Cock and Bull Story』もそうだったけれど、これからもイギリス映画にキャリアをみつけるつもりらしい(待機作2作もUK製作)です。何処かの雑誌に、アメリカじゃ『Xファイル』タイプのキャストオファーばかりあって、やりたい役が掴めないとか。別の顔を持つ女優として、UKからアメリカに逆輸入される日がくるかもしれない。

それにしても。ジェームズの結婚ショックは別として、次回作のBecoming Jane』も予告をみると彼の魅力に溢れた作品となってるみたい。日本公開が怪しい今なら、DVDをイギリスにオーダーしちゃうかもしれません。あぁ、こんな素敵なスコッツがいたなんて!! 最近稀にみる衝撃でした。今作のストーリーを凌ぐくらいに(笑)彼の今後に、乞うご期待です!

 

The Last King of Scotland

The Last King of Scotland

  • 作者: Giles Foden
  • 出版社/メーカー: Faber and Faber
  • 発売日: 2007/01/18
  • メディア: ペーパーバック
スコットランドの黒い王様

スコットランドの黒い王様

  • 作者: ジャイルズ フォーデン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 単行本

◇監督:ケヴィン・マクドナルド <Kevin Macdonald> ◇製作総指揮:アンドリュー・マクドナルド <Andrew Macdonald> ◇脚本:ジェレミーー・ブロック <Jeremy Brock> ピーター・モーガン <Peter Morgan> ◇撮影:アンソニー・ドッド・マントル <Anthony Dod Mantle> ◇編集:ジャスティン・ライト <Justine Wright> ◇音楽:アレックス・ヘッフェス <Alex Heffes> ◇出演:フォレスト・ウィッテカー <Forest Whitaker> ジェームズ・マカヴォイ <James McAvoy> ケリー・ワシントン <Kerry Washington> ジリアン・アンダーソン <Gillian Anderson> サイモン・マクバーニー <Simon McBurney> デヴィッド・オイェロウォ <David Oyelowo>


nice!(3)  コメント(3)  トラックバック(3) 
共通テーマ:映画

nice! 3

コメント 3

同感です。
なんとなく、アミン大統領の伝記映画風前フリ(宣伝や観る前のイメージ)だったですけど、蓋を開ければウィッテカーの鬼気迫る怪演が光るホラー・スリラーでしたものね(^^)
でやっぱり婦女子諸君はマカヴォイに目を奪われるんですか(^^)
確かに良い男でしたし、ウィッテカーに負けず劣らずがんばっていた印象は受けますね。
個人的には『X-file』ファンですのでジリアンが観れて嬉しかったです。
そうですか、やっぱり強烈な役をやってしまうとその役柄からなかなか抜け出せないものですね。今後UKでの活躍を期待という事で!
by (2007-04-16 01:03) 

naonao

私もニコラスの役回りに最後まで同情的でした。私の記事にコメントくれる人は意外に厳しく自己責任だと言ってる人もいて、なんだかイラクに入った高遠さんたちに対しての非難を思い出してしまい、私としては自分は何もせず安全なところにいるだけで人のことをよく批判するよな~と悲しい気持ちになりました。それにしても結婚してたんですか?ハハハ。いいなあと思ってチェックして結婚してるとわかるとガーンですね。わかります(笑い)。
by naonao (2007-04-16 12:05) 

クリス

トチオさん、こちらにもコメント&nice!をありがとうございます♪
そうそう、ウィテカーの熱演によってアミンがさも主人公のような、間違った宣伝ととられても不思議のない媒体がけっこうありましたね。
ただ、マカヴォイのあのブルーアイにノックアウトですなー、その為だけに又観たかったり、海外DVDを予約したかったりします(笑)マカヴォイ作品チェックせねば!

naonaoさんこんばんは♪nice!をありがとうございます。
ニコラスがアフリカへ渡った動機に、少し軽はずみな所があった感はありますが、着いてからは彼なりに医療現場に尽くしていましたよね。確かに若さゆえの暴走もありましたが、行動力や勇気は絶品だったと思います。
あーマカヴォイの結婚は、久々にショックでしたねー(涙)
by クリス (2007-04-20 22:40) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。