ブロークバック・マウンテン (2005) USA ＜Brokeback Mountain＞ [film reviews]
カウボーイ同士の同性愛を描いた（問題作ともいわれる）「Brokeback Mountain」を観てきました。この作品、アカデミー賞の行方を占う映画賞の１つとして注目されている、NY批評家賞も受賞しているかなり評価の高い作品ですが、アメリカじゃ地域によって扱われ方に差があるようです。ゲイとかストレートとか関係なく、報われない愛を率直に描いた優良作だけれど・・・。
ユタ州ソルトレークシティ──ユタ州ソルトレークシティ郊外の映画館は、近々上映を予定していたこの作品を、直前になって中止したとか。同性愛を描いた作品のため、保守系の団体は上映中止を歓迎する一方、作品を楽しみにしていたファンや同性愛者団体らは、突然の予定変更に戸惑っているというニュースを聴きました。アメリカの同性愛への
エニスとジャックは、羊の放牧の為、山に籠もることになる。エニスはとても内向的、ジャックは対照的な性格の２人だったが、過酷な肉体労働を共にするうち、精神的にも（後に肉体的にも）結ばれていく。放牧も終わり２人は別れ、そのまま4年の歳月が流れるが、再会を果たす。お互いに家庭を持ち、子供もいたが、どうしても忘れられない存在となってしまい・・・。
今作の予告を観た時、昔々の小説だった作品を、何故、今になって映画化するのか、不思議に感じました。『アイズ・ワイド・シャット』を観た時の感覚です。時代遅れじゃないかと。というのも、同性愛は世の中にも浸透してきつつあるし（認識があるという意味）、そりゃ嫌悪する人達もいるけれど、特にカウボーイだからといって、特別変わりはないと思っていたんです。
そんな私の予想を軽く裏ぎってくれました。無知な私を悟らせたというか・・・。広大なアメリカはエリアによって、同性愛にはかなり保守的な地域があること。特にカウボーイ＝ゲイは、とても許されないこと（というかご法度）、はじめて認識しました。その辺りの時代背景がもっとわかっていたら（観ているうちに、少しずつ理解）、冒頭から作品に入り込めたかも。
しかし二人は諦めきれない所が、観ていてとても切ないです。この辺りは、普通の恋愛映画以上に切ない。ジャックは同性愛者だということを受け入れている為に、これ以上偽れないとエニスと一緒に暮らすことも考えますが、エニスはどこか嫌悪感を抱えていて、どうも踏み切れない。そうこうしているうちに、周りの人達も傷つけることになり、物語は悲しい方向へ。
それ以上はネタバレになってしまうから、このへんにしときます。ただ、もしゲイ映画か～う～ん・・・と思っていたら、是非、一度観て欲しいなと思います。そう簡単に、ゲイ映画とかいえなくなりますよっ。普通の恋愛映画、それがたまたま同性だったという気持ちだと、うまくこの作品はハマるかな。なんたって、主演の二人もとっても良かったですね。
エニス役のヒース・レジャーは、ボソボソとした喋りをする為に、けっこう聴きにくかったんですが、彼のこの役はかなり評価されて、賞をいろいろ獲ってるようですね。私的には、ジブンの気持ちにより正直だったジャック役のジェイク・ギレンホールにじーんときました。こんなに感情豊かな表現ができる役者だった（になった？）のかー？って。ジェイクといえば
「デイ・アフター・トゥモロー」じゃないですよ（笑）観てないけれど、ああいうのは好きじゃないから。
この「遠い空の向こうに」の頃の彼は、まだ１０代だったのかな？無邪気に夢を追う高校生役を好演。ちなみに、私の好きなクリス・クーパーも彼の親爺役を好演してます。作品もなかなかいいです。たしか、実話に基いてたはず。
これはかなり不思議な設定のストーリーですが、かなり衝撃的な、ある意味傑作だと思います。是非、レンタルしてみてください。
普通にヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールを比べると、どっちかっていうと（いや断然）ヒース派な私。
左：ヒースに 右：ジェイク
みなさんは、どちら派ですかねー？（どっちもダメはなしです（笑））
ちょっと残念だったのは、スクリーンサイズが、どうもスタンダードぽかったんですよね。せっかく雄大な大自然をバックにしたストーリーだったのに。
ゲイの観客の方が多かったって話も聞きましたが、私が観た時はいつもと変わらない感じの人達が観にきていました。
こんにちは。
新年からいい映画をどんどんご覧になってますね。
これは、アカデミー賞の呼び声が高い映画ですね。
主演のヒース・レジャーは「ROCK YOU!」という映画を見て、いいなと
思いました。この「ROCK YOU!」は、中世の騎士達が出てくる映画
なんですが、音楽はクイーン。We are the champions.が流れます。
これで、ヒースに注目した私は「ﾌﾞﾗｻﾞｰｽ･ｸﾞﾘﾑ」を見に行って、大コケ
でした。（笑）
とにかく、この映画も日本でももうすぐ公開されると思います。
by coco030705 (2006-01-11 16:26)
こんにちは。
題材柄、公開はどうかな？とか思ったけど、近々されるみたいですね～。楽しみです。
私の好みは・・・この写真だとジェイク派かなぁ。デイアフター・・・ではそれほどというか全然注目してなかったのですが。
中途半端な伸びヒゲがセクシーです。
by まみりん (2006-01-11 16:46)
こんにちは。
この映画、最近日本でも俄然話題になってきてますね。
個人的にはやはり“カウボーイのゲイの話”ということで引き気味だったんですが、ヒース･レンジャーが主演なんですか！知らなかった（＾＾；）
ならば見ます！！（笑）
私もヒース好きなので。cocoさんと同じく「ROCK YOU！」を見て以来
注目しています。
確かに「ブラザーズ・グリム」は？でしたが
けっこう作品を選ぶ人だとどこかで読んだことがあります。
by bunka (2006-01-11 17:25)
＞cocoさん
nice!をありがとうございます♪そうなんです、年明けからかなり良作を２本続けて観てます☆でも、それ以外はあまり面白そうなのが今のところなくて(^-^;;;
「ROCK YOU!」は予告は観ましたよー。思いっきりThe Queenでしたよね。あまり関係ないんですが、ジョンだったかポール（ビートルズの）がエリザベス女王と会った時に、女王に「ビートルズのアルバムを何枚も持ってますよ」と声を掛けられ、「おー！僕もクイーンのアルバムをいっぱい持ってます☆」と答えたとか（笑）私はヒースが主演の映画って初めて観たかもです。ずっと、ゴシップ欄でみる人だったけれど、これからが楽しみですね☆
＞まみりんさん
nice!をありがとございます♪そうそう、ジェイクってちっとも注目してなかったのに、いつの間にか「あれ？」って、ちょっと気になる感じですよね。私も、中途半端な伸びヒゲ大好きなんですよねー。たしかに、ジェイクもセクシーかも（あの写真だと）この映画、ご覧になったら感想よろしくデス☆
＞bunkaさん
nice!をありがとうございます♪日本でもこの映画、話題になってきてるんですねー！なんか嬉しい。はやくいろんな人に観て欲しい映画です。「ブラザーズ・グリム」はかなり迷って、結局観なかったんですが、そんなに？？？なのでしょうか？それはそれで、ちょっと気になるけれど、レンタルでいいかな（苦笑）
by クリス (2006-01-11 19:14)
単純に写真だけで選ぶと，一目でヒース！
見た感じの一目惚れはヒースです。
「物語は悲しい方向へ」・・・あ〜，この文の続きを読みたいですぅ〜！
by berry (2006-01-12 18:48)
berryさん、コメントが遅くなってごめんなさい！
やっぱヒースのペラッとした顔のほうがなじみやすいですよね(^-^;
日本で公開されたら、この映画は是非観て欲しいです。今思い出しても切ない感じが残ってますよー。
by クリス (2006-01-17 00:30)
初めまして。いつも楽しく読ませて頂いてます。
二人限定で比べるなら私はヒースの方が好きですね～。実生活でも女好きでナオミ・ワッツに振られたとか、わかりやすいプレイボーイぶりがスターぽくていいです（だけど結婚秒読みだとか・・・残念）
ジェイクはムーンライトマイルしかり、デイアフター・トゥモローしかり、今までの作品でなーんかいつもぼそぼそ喋ってて表情もたどたどしくって、いらいらさせられる事も多くって、何で売れてんだろう？って思ったこともあり。なんだか私の中ではいまいち評価の定まらない人なのです。
が、この映画はかなーり気になっていて、さらに蟻銀さんのこの記事で観たい気持ちが固まりました。
by NO NAME (2006-01-24 01:15)
↑上のコメントは私です。名前も名乗らず失礼しました。
ログインしている状態と思ったもので(^_^.)
by (2006-01-25 00:20)
Azさん、こんにちは！ご愛読、ありがとうございます♪
そうそう、ヒースはこの映画の共演者と付き合って、妊娠出産もあったし結婚するのでは？といわれている割に、「カサノバ」って新作で競演したシエナ・ミラーにもちょっかいかけたり、女好きっぽい（笑）ですよね。
ジェイクは私も何故彼が？ってずっと思ってたけれど、この映画ともう一つ新作をみて、なんとなくわかったような気がしました。それもまたブログに書いてみますね♪Azさんのところにも、またお邪魔しまーす。
by クリス (2006-01-27 23:12)
蟻銀さん、お元気ですか～！ 実は最近ジェイクが気になっています♪
この映画も是非見ようと思ってた所ですよ～！
『普通の恋愛以上に切ない』って、以前「ブエノスアイレス」を見たときに
私もそう思いました。この映画はどんななんだろう・・・気になります！
by サラ (2006-02-08 14:21)
サラさんこんにちは！ナイスをありがとうございまーす♪
実は私も、だんだんとジェイクが気になりつつある状態なんです。グィネス・パルトローと共演した「Proof」?も昨日から公開になって（日本公開はもう終わりましたよね？）今度の日曜日に観たいと思ってます（なんとか時間を作らねば！）「ブエノスアイレス」とは、やっぱり共通項がありますよね。ゲイだと恋愛するのが普通の人より困難やったりするのを、私もゲイの友達を持ってよく理解するようになりました。日本に戻ったら、字幕つきでもう一度観たいです！
by クリス (2006-02-11 09:19)
うーーん、やっぱり全部読むのは止めました。こっちで上映されるのを待ちますよ。どっちが好みかと言われたら、たまには『薄め』のヒースにしようかな。笑
私はどっちかっていうと『濃い』目が好きなんで、ジェイクはもちろんOKです。笑
先日テレビでやってましたが彼（ジェイク）も子役俳優組だったとは知りませんでした。年重ねていく二人の演技も楽しみに3月の上映待ちますわ。
by hanashinobu (2006-02-23 20:31)
原作が先か、映画が先かってよく悩む選択ですよね。私の場合、だいたい原作が先やと映画観てガッカリってケースが多いような気がします。
私は薄めが本来好きなはずなのに、最近はジェイクの露出度の高さからか、彼の魅力を感じつつあります(^-^; 子役俳優だったんですかー。お姉さんも俳優、父は監督、母は脚本家でしたっけ？才能に恵まれた家族ですねぇ、、、。
by クリス (2006-02-24 00:01)
こんばんは。お元気ですか。
この映画見ました。とてもよかったです。ＴＢさせていただきますね。
by coco030705 (2006-03-22 01:09)
cocoさん、こんばんは～。元気なんですが、卒論の締め切り１０日前になっても、まだバタバタとあーでもない、こーでもないってやってまして(^-^; しかもＷＢＣはちゃっかり観戦してたんで、ブログは放置状態（ふはは）トラバ、ありがとうございます。日本公開前やったし、今読むとちっとも肝心なこと書いてない記事ですが、、。cocoさんの所にも遊びに行きますね～！それと、ブロークバックがうちの町にもやってきたら（４月下旬らしいです）２度目観たいですね。
by クリス (2006-03-22 01:47)
晚安...
這是一齣很細膩的內心戲的表達, 主角演活了戲中的個性, 傳達了早期的社會因為不能接受這種同性之間的情愫, 所以每次的情感都要四處躲藏著別人的異樣眼光....
最後他只拿走他的一套上面沾有他們打架而流血的上衣, 他忍不住的哭了....
而我也因為太感動而哭了...
by 天空正下著雨... (2006-03-24 00:46)
コメントをありがとうございます！
しかしせっかく頂いたコメント、文字化けしてしまって読めないんですよー(T T) もし良かったら、もう一度頂けますか？
宜しくお願いしまーす♪
by クリス (2006-03-25 16:23)
Good night ...
This is an expression of a very fine and smooth heart play, the protagonist performs the individual character in the play alive, it can not accept the sincerity between this kind of same sex to transmit the early society, so others' unusual eyes that the emotion each time should hide everywhere ....
He take away one of him speckle with they fight above only finally but jacket that bleed, what he can't help cry ....
And I have cried because of moving very much ...
By sky is raining ... Come from Taiwan
by by sky is raining... (2006-04-30 18:21)
Hi there! Sorry for my late comments. I thought the same that there is the sincerity between them that's why this is a very moving film even they're having an affair and hurting people surround them. It was a sad story but also warm and heal our harts. I believe so...
by クリス (2006-05-09 21:59)