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アンプ製作エッセイ 真空管の3定数 [日記(2008)]

 真空管の増幅作用は、グリッド電圧(バイアス)の小さな変化で、プレート電圧の大きな変化を得ることでした。グリッド電圧、プレート電圧、プレート電流の3つの相互関係が、三定数のことなんではないかと思います。グリッド電流は何で無いの?
 真空管には三定数と称するものがあるようで、相互コンダクタンスgm、増幅率μ、プレート抵抗rp、と教科書にあります。式で書くと
gm=プレート電流の変化÷グリッド電圧の変化
μ=プレート電圧の変化÷グリッド電圧の変化
rp=プレート電圧の変化÷プレート電流の変化
だそうです。
gmは電流÷電圧で、『Ωの法則』のR=E/Iのちょうど反対ですから、単位もΩをひっくり返したモーです。教科書にはそう書いてあるのですが、最近はシーメンスのSを使うようです。μは電圧÷電圧ですから単位は無し。rpは『Ωの法則』のR=E/Iですから、単位は当然Ωです。
rpはプレートにぶらさげる抵抗ですから、真空管の規格でほぼ決まってきます。
三定数は、μ=gm×rpで表すことが可能、とのことなのですが、ピンときません。
グリッド電圧、プレート電圧、プレート電流の3つは、Ep-Ip曲線のグラフを作る要件ですから、Ep-Ip曲線上で表すことができます。こうなるのでしょうね↓・・・
 ひとつ疑問が。μの場合、グリッド電圧の-1Vの変化が、プレート電圧の+30Vの変化となるのですが、マイナスがプラスの変化を生むということは、どういうことなのか?プラスの変化がマイナスの変化を生むわけですね。これ、どう理解するかです。自分への宿題です。
gm.jpg
μ.jpg
rp.jpg
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