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アンプ製作エッセイ 4極管、5極管 [日記(2008)]

 3極管は何とか理解できましたが、4極管、5極管が残っていますね。私の買った16A8も3極管と5極管が1本のガラス管に封入された複合管です。

グリットって何?
3極管にグリッドを1個足したのが4極管、2個足したのが5極管です。
グリッドとは何か?から勉強しないといけませんね。真空管はもともとプレートとカーソードしかない2極管が基礎となっていて、プレートとカーソードの間にグリッドを入れたのが3極管です。2極管はダイオードみたいなもので整流(交流を直流に変えること)しかできません。増幅するのは3極管以上のグリッドを持った真空管です。

増幅の正体は、カソードからプレートに飛ぶ電子の流れ(電子は電気の流れと逆方向に流れる)をカソードによってコントロールし、プレートに流れる電圧・電流をコントロールします(と書いてあります)。グリッドの小さい電圧でプレートの大きい電圧をコントロールすることを『増幅』と呼ぶんだったですね。このグリッドをコントロール・グリッドと呼び、グリッドは漢字で書くと『制御格子格子』です。格子の穴から電子がプレートに飛ぶんでしょうね。
何故電子化飛ぶか?金属を高温熱すると電子が発生する。

低周波(オーディオアンプなど)の場合はいいのですが、周波数が高くなる(例えば高周波増幅)とグリッドとプレートがコンデンサ(蓄電)のような役割をしてしまいうまくいかない(発振?)様です。この邪魔なコンデンサ現象を無くすために、もう1個入れたのがスクリーン・グリッドです。コンデンサ現象を無くすためにはアースしてやればいいわけですが、完全にアースすれば電子がプレートに飛ばなくなるので、高圧を加え電子の流れを加速しながら、高周波的にアースするため、コンデンサを入れるんでしょうね。この辺りは想像です。きっとGが増えた分だけ増幅率も高いと思います。
↓こんな具合でしょうか?


では、5極管です。更にGが1個追加され、これをサプレッサ・グリッド(抑制格子)と呼びます。何でグリッドが追加されたかです。スクリーングリッドに高電圧をかけてありますから電子にターボチャージャー?がかかって威勢良くプレートにぶつかります。ぶつかった衝撃でプレートから電子が発生します。この電子を「二次電子」というらしいのですが、これがくせ者で、後からPに届く電子の邪魔をします。この二次電子の発生を「抑制」するから、抑制格子と呼ぶんでしょうね。何故か内部でカソードとつながっています。ということはコンデンサを通じて高周波的には接地されるんでしょうか?

スクリーン・グリッドの電圧はどうして決めるんだろう、今日はここまで。


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