ダン・ブラウン ダ・ヴィンチ コード 角川文庫 [日記(2006)]
ベストセラー「ダ・ヴィンチ コード」が文庫で発売されたので読んでみた。
のっけから気をもたせる。
「シオン修道会は、1099年に設立されたヨーロッパの秘密結社であり・・・1975年・・・会員多数の名が明らかになった。そこには、アイザック・ニュートン、ボッティチェルリ、ヴィクトル・ユーゴー、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチらの名が含まれている。」
ルーブル美術館で館長の死体が発見される。館長は、裸でレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」の格好で殺されていた、胸に血で書いた五芒星を記して。そして主人公は、ハーヴァート大学の宗教象徴学の教授に「魅力的な30歳前後」のフランス司法警察の暗号解読官である。これだけでインディー・ジョーンズを想像してしまう。映画の主人公はトム・ハンクスらしいが、読んでいてハリソン・フォードの顔がちらつく。この辺りが、この小説がベストセラーになった秘密かもしれない。
物語は、ルーブル美術館長の死の謎を追うハーバート大学教授と司法警察の暗号解読官コンビとフランス警察の追いかけっこに「秘密結社」シオン修道会がからみ謎が謎を呼び、原始キリスト教、中世史、宗教美術と衒学趣味も満たしてくれ、引きずられる様に上中下と買わされてしまった。小説としては、佐藤賢一の「王妃の離婚」をはじめとしたヨーロッパものの方が良くできているように思うが、どんなものか。次はきっとシェイクスピアかな・・・
角川ダ・ヴィンチコード →http://www.kadokawa.co.jp/sp/200405-05/
の「フォトギャラリー」が楽しめる。
好みではないので →★★★☆☆
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