サラ・ウォーターズ 荊の城 [日記(2005)]
荊の城★★★ サラ・ウォーターズ 創元推理文庫
2004年翻訳ポケットミステリイ部門第1位。
舞台はロンドン、時はヴィクトリア朝、故買屋に扶養される孤児スーザンと、ロンドン郊外の古城に幽閉同然のこれも孤児モードによる、王子と乞食の物語。実はこの二人、同性愛で結ばれたいる。作者が女性でもあり、抑え気味にしかしエロティックに表現されている(もっともそんな期待を持って読んでも無意味だが)。上下800ページの長編だが、ヴィクトリア朝の風俗を堪能しながら、どんでん返しありで、十分楽しめる。ちょっと少女趣味なところ、王子と乞食のバリエーションなどが趣味に合わないため★★★。残念ながら100円ではなく定価購入。
コメント 0