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最も危険な遊戯 [2008年 レビュー]

最も危険な遊戯」(1978年・日本) 監督:村川透 脚本:永原秀一

 wowowでひょっこりこんなもんやられちゃったらそりゃ観ちゃうっての。
 時代的に言うと、「太陽にほえろ!」のジーパン刑事が1973年。文学座1期後輩の中村雅俊と共演した「俺たちの勲章」が1974年。角川映画「人間の証明」が1977年ですから、その翌年の映画と言うことになります。
 東映にとっては73年から続いた「仁義なき戦い」のシリーズが76年に終わって、新たなスターを探していた時代でもあったんでしょうな。「遊戯シリーズ」はこのあと「殺人遊戯」「処刑遊戯」と続きます。
 公開当時高校生だった僕はこのシリーズのエロさ加減が好きだったんですよねえ。
 何がドキドキしたって、優作は女を脅すとき何かと言えば「オラ脱げ!」って裸にしちゃうんですよ。でオッパイもみもみしながら「居郷はどこにいるんだよ!」なんて凄むワケです。この意味不明のシチュエーションがたまらなく好きでした(笑)。
 村川透作品の優作はハードボイルドでありながらコミカルなところもあって、それもウケたんだと思います。79年から日本テレビ系列で放送される「探偵物語」はそのスタイルを結実させた名作と言ってもいいでしょう。

 古い邦画の楽しみのひとつ。「あのころ君は若かった!」のコーナーですが(そんなもんねーよ)、この映画には柴田恭平、内田裕也、阿藤海という面々が出ています。柴田恭平とシェケナベイベーは雀荘で賭けマージャンをするチンピラ役。笑えるのは内田裕也。セリフは無くて、ただそこで凄んでいればいいだけなのに、それでも大根役者ぶりを発揮しています(笑)。

 本編は防衛省関連企業の会長から、ライバル企業の社長暗殺を依頼されるというもの。5000万円という報酬に乗った鳴海は仕事を引き受けるが、それはある黒幕が仕掛けた罠だった…。
 意味もなく女の裸が出て来る映画ですから、細かいところは突っ込んでもしようがありません(笑)。でも高校時代に観て「そりゃねーだろう」と思ったシーンでまたしてもズッコケました。それは事件のオトシマエをつけた優作が黒幕に吐くセリフ。
 「これからもよろしく。素敵なゲームをありがとう」
 このシーンまではこんなセリフを吐くキャラじゃなかったんですよ。鳴海昌平ってヤツは。僕は30年前にも「こんなセリフをどうして言わせたんだ!」って映画ノートに書いたのを思い出しました。やっぱりダメなものは何年経ってもダメなんですね(笑)。

 僕の記憶が正しければ、この「遊戯シリーズ」の後に製作された「俺達に墓はない」が東映作品の中では一番面白かったような気がします。これもwowowでやってくれないかなあ。

最も危険な遊戯

最も危険な遊戯

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

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コメント 4

snorita

村川透監督は「大都会」が一番の傑作(いろんな意味で)かなと思うのですが、いかがでしょ?それにしても優作やっぱりかっこよかったー。
by snorita (2008-01-27 10:02) 

ken

「大都会」あんま記憶ないなあ。
当時住んでた田舎じゃ見られなかったのかな?
by ken (2008-01-27 10:23) 

u_yasu

こんばんは、お邪魔します。

>この意味不明のシチュエーションがたまらなく好きでした

私も、何だそれ!?って感じが、凄くツボでした!
by u_yasu (2008-01-29 00:11) 

ken

あー、共感してくれる方がいるだけでウレシイ!(笑)。
他の作品も観てみようっと。
nice!ありがとうございます。
by ken (2008-01-29 01:00) 

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