SSブログ

世界最速のインディアン [2007年 レビュー]

世界最速のインディアン」(2005年・ニュージーランド/米) 監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン

 これはニュージーランドに実在した伝説のライダー、バート・マンロー(1899-1978)の物語。
 タイトルにある「インディアン」とは1920年に発売されたアメリカ製のオートバイ「インディアン・スカウト」のこと。
 「なーんだ、そういうことか」って思いますよね?だってタイトルだけ観たら「なんのこっちゃ!」だもん。僕なんか「足の速いインディアンのハナシか?なのにポスターはアンソニー・ホプキンスばっか目立っちゃって、どういうことよ?」と思ってましたから(笑)。

 さてヘタな先入観を捨てて観てみるとまずまず面白い映画になっています。
 要は「改造した愛車で世界最高速記録を作りたい」ってハナシなんですけど、そのストーリーの主役が65歳のおじいちゃんで、しかもその大会が行われるのはおじいちゃんが住んでるところから地球を半周する、
ユタ州のボンヌヴィル塩平原ってところがミソなんです。
 ストーリーは大きく3ブロックに分けることが出来ます。
 1ブロック目は自分の夢を叶えるためにボンヌヴィル行きを決心するまで。
 2ブロック目はニュージーランドを出発してボンヌヴィル到着まで。
 3ブロック目はボンヌヴィルに到着してからゴールまで。
 1、2ブロックは面白いです。特にロードムービーとなる2ブロック目の展開とキャラ設定は秀逸。
 ところが3ブロック目、肝心のクライマックスを迎える部分ですが、ここはちょっと頂けない。と言うのも、このブロックで登場する重要なキャラクターの説明が足りないのです。
 まずバートにモーテルを世話し、その後もバートと行動を共にする男2人。
 そしてバートに「レーサー・オブ・ジ・イヤー」を贈ることにした女子2名。
 オマエらいったい何者なんだよ?!
 少なくとも男2人は確実にバートをダマくらかして小銭を奪っちゃおうってサギ師だと思ったゼ!
 多分それらの説明は脚本にはあっただろうし、撮影もしたんじゃないかと思います。ドタ勘ですけど。でも上映時間の関係でカットしちゃったんじゃないかなあ。だったらベトナム休暇兵のエピソードをカットすれば良かったのに、と思います。

 あと残念だったのは、高速でインディアン・スカウトが疾走しているときのフェイクショット。まさかアンソニーが300キロオーバーで走れるわけないのでフェイクになるのは仕方ないんですけど、どう見たって「仮面ライダー」(しかも初代)にしか見えませんでした。とほほ。
 余談ですが、カーレーサーのジムを演じたクリス・ローフォードを見ていて妙に「JFKに雰囲気が似てるなあ」と思っていたら、驚いたことにJFKの妹パトリシアの息子でした。うひょー。

 アンソニー・ホプキンスが演じる“年老いた善人”ぶりは映画ファン必見かも。

世界最速のインディアン スタンダード・エディション

世界最速のインディアン スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 4

tomoart

トラックバックさせていただきますm(_ _)m。
by tomoart (2007-10-14 07:48) 

ken

nice!ありがとうございます。
by ken (2007-10-14 10:25) 

marumo

こんにちは。
バイクが大好きでバイクに乗っていた私はこの映画観て感動しました。
また来ますね!
by marumo (2007-10-16 14:26) 

ken

僕は血液型の問題で医者に「バイクだけはやめとけ」と言われ
乗らないままの人生でした。
だから最期にこんなトライもいいなと思いました。
nice!ありがとうございます。またお越し下さいませ。
by ken (2007-10-16 14:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

野獣死すべしイントゥ・ザ・ブルー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。