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野獣死すべし [2007年 レビュー]

野獣死すべし」(1980年・日本) 監督:村川透 脚本:丸山昇一

 僕が【村川透×松田優作シリーズ】にハマったのは1979年に公開された「蘇える金狼」からだったと思う。
 「遊戯シリーズ」を観たのはそれからで、「殺人遊戯」「最も危険な遊戯」「処刑遊戯」と観てから「野獣死すべし」を観たんじゃなかったかなあ。ところが「小林麻美が出てた」という以外は何も覚えていなかったので、今回WOWOWでの放送を観てみることに。

 これって今観るとつまらないです(笑)。
 他の作品もそうだったのかも知れないけれど、今観るととにかくワンカットが長い。例えばクラシックのコンサートのシーンとか、刑事を刺殺するシーンとか、地下壕でのクライマックスとか。
 「なんだよ、かったりーなあ。さっさとカットしろよ」
 とブツクサ言いながら観てしまいました。
 面白くないのはそれだけではなく、「主人公の伊達邦彦は戦場カメラマンとして世界各地を飛び回ったおかげで、人間として壊れてしまった」という設定は良いとしても、だからって銀行強盗する意味がワカラン。
 「蘇える金狼」が面白かったのは一流上場企業を乗っ取るというムチャな野望があったからで、主人公のモチベーションが理解できない特異な行動はさすがに我々パンピー(庶民)には理解できません。

 この映画の新たなる発見は、若かりし頃の鹿賀丈史が優作以上のガイキチ役で出演していること。ガリガリに痩せてる鹿賀さんがアフロヘアーで暴れまわります(笑)。
 もうひとつは小林麻美の歯並び。これはビックリしたんですけど意外と歯並び悪いんですよ。ちょっとガッカリしました。
 ただし!
 僕は今日、これまで20年以上悩み続けてきた“ある配役”に結論を出すことが出来ました。突然ハナシは脱線しますが(笑)、僕は「銀河鉄道999」が大好きで原作も何度読み返したか分からないくらい読んでるんですけど、いつも考えていたのは「これを実写化したとき誰がメーテルをやるか」でした。これは僕の中で最重要課題だったんですよ、冗談抜きで。その結論が出ました。それは…
 「メーテル役は当時27歳だった小林麻美にしか出来ない!」
 なんと重大な発見!
 というわけで、「銀河鉄道999の実写化はやっぱ今さら無理」、という結論が出たところで本日はおしまいです(笑)。

野獣死すべし

野獣死すべし

  • 出版社/メーカー: PI,ASM/角川書店
  • メディア: DVD

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コメント 6

きりきりととと

ぼく、この映画の振らないカメラ、ズームレンズをあまり使わない長くてかったるいカット好きなんですw

映画ではないですが、原作の大藪春彦が描くヘミングウェイコンプレックス丸出しの文章はとても面白いです。
by きりきりととと (2007-10-13 21:09) 

ken

えー!好み、ですか。
確かに僕も仙元誠三さんの撮る画は好きなんですけど、
編集が良くないんだろうなあ。
大藪春彦のコンプレックス、判る気がします(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-10-13 21:52) 

ecco

小林麻美といったら
これ~~~が最後の~~~~ぉ~~♪
で始まる『雨音はショパンの調べ』ですかね^^

ずいぶん前の話ですが
当時の職場で、ちょっとセレブっぽいカンジがする奥様。
(パートで働いているんだからセレブではないと思うけどね^^;)

うちの猫はショパンっていうのって言われて
悪かったね!
うちはぱせりだよ!
って妙に悪態をつきたくなったこと思い出しました(笑)
あ。
悪態はついてませんからね!
by ecco (2007-10-14 00:12) 

ken

「哀しみのスパイ」なんつー曲もありましたね。
所属してた田辺エージェンシーの田辺さんと結婚して引退したんだよなあ。
ところで、ショパンもパセリも大して変わらないと思いますけどw
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-10-14 00:18) 

をを、メーテル=小林麻美とは素晴らし過ぎです。
小林麻美さん、好きだったんですわ。小林さん観たくてこの映画観た
記憶があります。内容はまったく覚えていません、つまらなかったと
いう記憶だけ(笑)。でも田辺さんとご結婚された時はショックでした。
by (2007-10-14 06:39) 

ken

脳外科医さんは「メーテル=小林麻美」に賛同ということでよろしいですか?
(署名集めてんじゃないってw)。
結婚したときはマジで「社長、かんべんしろよ~」と脱力しました。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-10-14 10:25) 

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