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ダブル・ジョパディー [2007年 レビュー]

ダブル・ジョパディー」(1999年・アメリカ) 監督:ブルース・ベレスフォード

 このタイトルだけじゃ観ようって気にならないと思いますが、ぶっちゃけ意外とイケてます。
 タイトルの意味は、合衆国憲法修正5条で保障された「二重処罰の禁止」のことで、
 「何人も、同一の犯罪について重ねて生命身体の危険にさらされることはない」
 と記されています。…このままだとちょっと分かり難いですよね?(笑)、具体的に言うと「ひとつの罪で二度裁かれることは無い」ということです。
 これを逆手に取ったのが本作の脚本で、正直「アイディア一発モノ」なのですが、そこをハリウッドの力技で面白い作品に仕上げてあります。その力技とは「往年の名作の要素を強引にねじ込む」という作戦。

 まずは「逃亡者」。
 主人公リビー(アシュレイ・ジャッド)は無実の罪で投獄され、仮出所とともに復讐を開始するのですが、途中から保護監察官に追われる身になります。しかも追いかけるのがトミー・リー・ジョーンズというオマケつき(笑)。
 続いて「スパイ大作戦」(あるいは「ミッション・インポッシブル」)。
 リビーは保護監察官の追跡をかいくぐりながら、行方をくらましたターゲットに近づいていくのですが、その過程が「おまえシロウトじゃねーだろ?」と思うほど鮮やか(笑)。
 そしてもうひとつが「刑事コロンボ」。
 犯人は前半で明らかになっているのでクライマックスは推して知るべし。観客は完全に溜飲を下げることになると思います。

 実はジョディ・フォスターが主役を演じるはずだったらしいのですが、アシュレイ・ジャッドで大正解。
 アシュレイ・ジャッドファンは絶対に観ましょう。彼女の美貌を堪能できます。
 そうでなくても週末の夜、ぽけーっと観るには持って来いのB+(ビープラス。B級のチョイ上という意味)サスペンス映画です。

ダブル・ジョパディー

ダブル・ジョパディー

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • メディア: DVD

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蓮花

この映画お気に入りなんです~!
コンパクトにうまく仕上がってると思います。
主役がジョディ・フォスターだったら、全然違うものになっていたでしょうね。
彼女の演技力をもってしても、アシュレイ・ジャドのけなげさには
かなわないのではないかと。
閉所恐怖症の私には、生き埋めにされるシーンが死ぬほど怖かったです。
by 蓮花 (2007-10-08 20:08) 

ken

生き埋めシーンでどう解決するかと思いましたが、
あれもまた「ミッション・インポッシブル」でしたよね~(笑)。
アシュレイ・ジャッドは本当に可愛らしくて、キレイで、エレガントで
言うことないっス。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-10-09 00:25) 

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