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時計じかけのオレンジ [2007年 レビュー]

時計じかけのオレンジ」(1971年・イギリス) 監督・製作・脚本:スタンリー・キューブリック

 ハッキリ言って全然おもしろくなかった。
 僕はこんな映画を理解出来ない体質なんだな。
 実を言うとこの映画を観るのは今日が3度目。
 最初は2年前の夏だったと思うけれどワケの分からないスラングに閉口して開始15分で挫折。
 2度目は先週日曜日。「ガマンして観てればスラングの意味も分かるようになるだろう」と思ったけれど開始40分で爆睡。
 そして今日、腹を括って3度目の挑戦でようやくゴールしたわけですが、ゴール直後の一言は「なんだこりゃ」でした。
 そりゃ僕が映画会社から金もらってりゃ褒めるところも探せますけどね。小難しいことグダグダ並べてさも凄そうな記事も書けるけど、ホントに理解できなかったんだもん。アタマ良くないんで。
 で、アタマ悪いのはきっと僕だけだろうと思って、シロートさんによるこの映画の批評記事をあれこれ読みましたが、驚いたことにまともな記事は1割程度しかありませんね。あとは「流れ的に褒めとかなきゃマズイんじゃないの?」みたいな抽象記事ばっかりで具体的な評価は皆無。なーんだ「分かりませんでした」って言えないアタマの悪い人もいるんだな、世の中には。

 当ブログの精神(映画でも観たいんだけど、何を観ようかな?という人のためのガイド)から言えば、こんな映画観なくて良いです。貴重な時間をこの映画に割く必要はない。それよりも他に観て欲しい映画がいっぱいあります。
 ただしアナタの周りにこの映画を正当に評価している人がいて「ぜひ!」と勧められたら、それはアナタのことを理解して勧めてくれたワケですから、観るべきだと思いますけど。
 キューブリック、他の作品はどうかなあ。

時計じかけのオレンジ

時計じかけのオレンジ

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

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コメント 20

高校生のとき、名画座で観ました。
ものすごく衝撃的だったので、今でも色んなシーンを思い出します。
でも、観終わったときは、ちょっと気持ち悪くなってました(笑)。
嫌いじゃないけど、そういえばどこが良いのかは?ですね。
by (2007-09-12 05:39) 

satoco

「王様は裸だ!」みたいですね。

でも実は私この映画好き派です。
見てて飽きなくて、見終わった後も時々どこかの1場面とかしょっちゅう思い出して、それが結構いい気分である、という、感覚的な理由ですが。ストーリィも「だから何?」ではあるんですが、暴力とエロとバカバカしさが気に入っていまして、それと音楽とか映像といった雰囲気が好きです。

この映画のよさってそういう主観的なところで、万人に評価される映画じゃないような気がします。

キューブリック作品はだいたいこんなもんですよね。雰囲気重視。
by satoco (2007-09-12 08:59) 

ken

>ERUNさん
 僕もこの映画を中学、高校時代に観ていたら、吐いてたかも知れないな。
 理解不能で気持ち悪くなると思う。
 その昔、モンティパイソンを観たときも、神楽坂の佳作座で吐いたなあ(笑)。

>satocoさん
 なるほど。satocoさんの「好き」な理由は感覚的に分かる気がします。
 「茶の味」がまさにそんな感じでした。
 nice!ありがとうございます。
by ken (2007-09-12 13:18) 

和-nagomi

kenさん、こんばんは。

「時計仕掛けの~」は観たこと無いですが、好きな人は好きみたいですね。
ワタシも機会があれば観てみたいと思っています。

キューブリックは「フルメタル・ジャケット」と「シャイニング」くらいしか
観た記憶が無いのですが、前者はなかなかカルトチックなベトナム戦争映画で
すごいなぁと思います。

後者も有名ですけど、演出とかカメラワークは斬新で、その後のいろいろな
映画に影響を与えたということが良くわかるのですけど、シナリオというか
ぶっちゃけオチがよくわかりませんでした f^_^;)
ホラーに分類されていますけど、演出がホラーというよりもジャック・ニコルソンの
芝居(というか顔?!)が怖かっただけというか。。。
by 和-nagomi (2007-09-12 19:18) 

ken

「フルメタル~」も「シャイニング」も観てませんが、
少なくとも前者は近いうちに観てみようと思っています。DVDあるしw
ジャック・ニコルソンの顔が怖い、は笑いました。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-09-12 20:41) 

Sho

私はこの映画大好き派です。理由は、まさにsatocoさんが書いておられるとおりです(笑) 見ていて、距離感がわからなくなる感じ、時間軸がわからなくなる感じ、ちょっと異次元空間にいっちゃった感じ。そして独特の間合い。いまだにいろんなシーンをふと、思い出します。ラストも「結局あれは難だったんだろう」とか、たま~に思い出したりして、1回で15年以上楽しめてる映画です。
by Sho (2007-09-12 21:46) 

hiro163hiro

kenさん、はっきり書いてくれてありがとう。
本当に私はこの映画が嫌いなんです。
理解なんて出来なくていいです。頭悪くてもいいです。
気持ち悪くなるだけの映画なんて大嫌いだ!
by hiro163hiro (2007-09-12 22:23) 

non_0101

こんばんは。
この作品は全く内容を知らずに試写室で観た覚えがあります。
SFというジャンルですけど、私にはバイオレンスなホラーでした…
とっても衝撃でした。
「雨に歌えば」のメロディは、しばらくはトラウマになりました。
好き嫌いはともかく、一生記憶に残るようなインパクトでした(^_^.)
by non_0101 (2007-09-12 22:46) 

ミック

気持ち悪くなる為に出来た映画だと思ってました。
なので、この映画、大好きです^^
青山南の人生はクレジー・サラダを読むと、
キューブリックの映画とは言えない気もしました。
by ミック (2007-09-12 23:30) 

ken

>Shoさん
 1回で15年ですかあ。長持ちする映画ですねえ(笑)。
 映画に非現実を期待する人は、好きってことですね。

>hiro163hiroさん
 おっと!仲間登場♪
 そもそも無理に理解する必要なんてないですよねえ。
 nice!ありがとうございます。

>non_0101さん
 「雨に唄えば」はオリジナルに失礼な使い方ですね。
 僕はもう忘れようと心がけてます(笑)。
 nice!ありがとうございます。

>ミックさん
 やっぱミックさんて変わってるw
 最後の2行はキューブリック並みに意味不明です。
 nice!ありがとうございます。
by ken (2007-09-13 00:44) 

kenさん こんばんわ☆
この映画のポスターデザインを結構見かけるので
どんな映画なのか気になっていました。
うーん、好き嫌いがハッキリ判れそうな感じですね・・・

キューブリック監督の作品は「2001年宇宙の旅」と
「アイズ ワイド シャット」くらいしか観たことがないのですが、
前者は音楽が一番印象に残り、後者は「・・・で何だったんだろう?」
という感じでした。
by (2007-09-13 20:41) 

ken

「2001年宇宙の旅」は僕も音楽と猿しか記憶に無いなあ。
「アイズ ワイド シャット」はDVD持ってるけど観てません。観なきゃ。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-09-13 23:14) 

satoco

キューブリック好きなのでまた出てきちゃいました。
「シャイニング」は「アイズワイドシャット」よりはまだマシかと思います。
ニコルソンより逃げ惑う奥さんの顔の方がこわいっすよ。
どっちもキューブリックファンの為の映画って感じですけどね...。
by satoco (2007-09-14 01:04) 

ken

今度、satocoさんのキューブリック論をぜひ記事にして下さい!
とても興味があります!
by ken (2007-09-14 04:38) 

mouse1948

こんにちわ。
スタンリー・キューブリックの世評的にのり作品だけに観ておこう、と観ましたが、全く思い出せない映画です。
これも珍しい映画です。
by mouse1948 (2007-09-18 16:04) 

ken

衝撃的な内容であるからこそ、記憶から消滅するということもあると思います。
珍しい映画ですね(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-09-18 18:26) 

クリス

あの衝撃映像と交響曲第9番ニ短調の相乗効果にゾクゾクしてしまう自分がいます。『2001年宇宙の旅』は解りづらいけれど、コレは嫌いじゃないですね。
by クリス (2007-09-20 22:07) 

ken

オープニングのズームアウトは好きだけどなあ。
単に映像だけの話だもんなあ。
「2001年宇宙の旅」を今見たらどうなるのか、本当に心配です。
by ken (2007-09-20 22:27) 

Hide

この映画、高校生の頃?リアルタイムで観ました。前半は内容は無視して映像のリズムに圧倒されました。キュブリック版「雨に唄えば」は圧巻でした。後半はテンポが崩れひたすら重くなり見続けるのがしんどかったです(最後の爆発の前のタメかも?。でも長すぎる。)。ということで前半は素晴らしく後半はダメダメと作品としての評価が出来ない映画でした。
by Hide (2011-07-02 17:47) 

ken

来年、5年ぶりに観てみようかと、久しぶりに自分の記事を読んで思いましたw
by ken (2011-07-03 01:00) 

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