閉じる日 [2007年 レビュー]
「閉じる日」(2000年・日本) 監督・脚本:行定勲 脚本:益子昌一
廣木隆一、三原光廣、行定勲、篠原哲雄、塩田明彦、三池崇史の6人がデジタルビデオで撮った映画「ラブ・シネマ」シリーズの1本。
僕に言わせるなら、行定監督のキャリアを確認する意外には今さら観る理由もないほど奇怪な作品。観終わって正直グッタリしてしまった。
作家の姉と高校生の弟は“他言できない秘密”を共有していた。
ひとつは近親相姦。もうひとつは父の失踪にまつわることだった。
ところが他言できない2つの秘密を、姉は小説として発表しようとしていた…。
近親相姦を描いた作品はこれまでにもたくさんあるけれど、この設定を使って行定監督が何を言いたかったのか、僕にはさっぱり分からなかった。それどころか4対3画面のデジタルビデオ作品であることも手伝って、一歩間違えば前衛的なAVじゃないか、と思ったほどだ。
唯一面白かったのは、新作「遠くの空に消えた」でも大きくフューチャーしたあるセリフを、ここでも使っていたことだ。これは行定監督が大好きな話のひとつのなのだろう。
「知ってるかい?
蜂は航空力学的に言えば、
飛べる構造じゃないらしいんだ。
なのに、実際は飛んでるだろ?
何故だと思う?
蜂は飛ぼうと思ったから飛べたんだ。
信じることで願いがかなう。
人はそれを、奇跡と呼ぶんだ」
同じセリフをこの映画に発見してつくづく、映画は監督の想いが多くの人を牽引して作り上げるものなんだな、と改めて思った。
このセリフを発見する意外、観客の僕にメリットはなかったけれど。
廣木隆一、三原光廣、行定勲、篠原哲雄、塩田明彦、三池崇史の6人がデジタルビデオで撮った映画「ラブ・シネマ」シリーズの1本。
僕に言わせるなら、行定監督のキャリアを確認する意外には今さら観る理由もないほど奇怪な作品。観終わって正直グッタリしてしまった。
作家の姉と高校生の弟は“他言できない秘密”を共有していた。
ひとつは近親相姦。もうひとつは父の失踪にまつわることだった。
ところが他言できない2つの秘密を、姉は小説として発表しようとしていた…。
近親相姦を描いた作品はこれまでにもたくさんあるけれど、この設定を使って行定監督が何を言いたかったのか、僕にはさっぱり分からなかった。それどころか4対3画面のデジタルビデオ作品であることも手伝って、一歩間違えば前衛的なAVじゃないか、と思ったほどだ。
唯一面白かったのは、新作「遠くの空に消えた」でも大きくフューチャーしたあるセリフを、ここでも使っていたことだ。これは行定監督が大好きな話のひとつのなのだろう。
「知ってるかい?
蜂は航空力学的に言えば、
飛べる構造じゃないらしいんだ。
なのに、実際は飛んでるだろ?
何故だと思う?
蜂は飛ぼうと思ったから飛べたんだ。
信じることで願いがかなう。
人はそれを、奇跡と呼ぶんだ」
同じセリフをこの映画に発見してつくづく、映画は監督の想いが多くの人を牽引して作り上げるものなんだな、と改めて思った。
このセリフを発見する意外、観客の僕にメリットはなかったけれど。
見すぎだ。
しかし、監督さんの「言葉」は何か人を引き付けて、そしてそれを行動させる何かを持っているねえ。
魂のある言葉だ。
私は、映画館であの言葉を聴いただけで、鳥肌が立った。
言葉もすばらしいことに使うと、いいもんだねえ。
AVかどうかはおいといてね。
by **feeling** (2007-08-06 21:17)
見すぎですかね。
ま、いい勉強になってますけど。
言葉は酷いことに使うんじゃなくて、いいことに使うべきですね。
ホントに。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-08-07 01:55)