プロデューサーズ [2007年 レビュー]
「プロデューサーズ」(1968年・アメリカ) 監督・脚本:メル・ブルックス
2001年のブロードウェイミュージカル、2005年のハリウッドリメイク作品、「プロデューサーズ」のオリジナル映画。
本作は第41回のアカデミー脚本賞を受賞しています。
まあ時代が時代ですから、作りはかなり緩いです。でもオリジナルならではの面白さがありました。
まず登場人物はほとんどそのまんまリメイクされています。が、大きく異なるのは2点。
2005年版は「春の日のヒトラー」の脚本家と舞台でのヒトラー役をウィル・フェレルが演じていましたが、1968年版はそれぞれが別々の役になっています。
また2005年版でユマ・サーマンが演じたウーラは、“英語がろくに通じない美人秘書”という設定こそ一緒ですが、1968年版での登場はわずかに2シーンと、単なる脇役でしかありませんでした。
これら大小の比較を見ると、今のハリウッドが“王道”としている映画の作り方が見えてきます。
脚本家とヒトラー役をウィル・フェレル一人にやらせたのは、“登場人物を出来るだけ少なくして、分かりやすい話にする”ということと、“主要キャストを減らすことで出演料を抑える”という目的があったと思います。
またウーラ(ユマ・サーマン)のウェイトを重くしたのは単純明快で、“色気のある映画にするため”でしょう。これはミュージカル映画に興味のない男性客を引き込むための戦略で、それが成功したのかどうかはデータを持っていないので分かりません(笑)。
1968年版で残念なのは編集が粗いこと。スクリプターがいなかったのか最悪だったのか、繋がらないアクション多数。
それとてっきりミュージカルだと思って観たのに、ただのコメディ映画だったこと。ま、これは僕が悪いんですけどね(笑)。
こんにちは~。
この作品、とても興味があるのですが、まだ観れてないんですよね。
リメイク版の方は観ましたが、この映画の直接のリメイクではなくって、
この映画をもとにしたミュージカルの舞台を映画化したのだと思ってました。(ややこしい)
設定の変更は、映画→舞台の過程で必要なところもあったのでしょうね。
ぜひ、これ観たいです。
by (2007-07-13 20:58)
これはオリジナル映画→ミュージカル化→リメイク映画って流れですね。
この作品は、メル・ブルックスのアイディア一発の映画のような気がします。
やっぱり彼はすごいなあ。
by ken (2007-07-14 00:34)
コメなのね。見たかったんだけどなあ~。(悩)
by **feeling** (2007-07-17 08:33)
観たかったらみるべし!
そんな人のための映画ですよん。
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-07-17 10:41)