ダイ・ハード2 [2007年 レビュー]
「ダイ・ハード2」(1990年・アメリカ) 監督:レニー・ハーリン 脚本:ダグ・リチャードソン他
なんだかんだ言っても観るのはもう3~4回目ですから。ディティールは覚えてるし、台詞も若干覚えてるし、というわけで今回は入り組んだストーリーの「矛盾」を探すような目線で観ることになりました。
んが、「まちがい探し」の前に感心するのは、キャラクター設定の巧さですね。
今回カギとなる登場人物は、まずダレス空港警察のロレンゾ署長でしょう。観客からみたら典型的な分からず屋。「どんだけアタマ悪いんだオマエ」とじりじりしながら、あるタイミングでスッと溜飲を下げます。巧いねえ。
次は管制塔チーフエンジニアのバーンズ。ロレンゾと相反するポジションにいて、マクレーンと行動を共にしたりする。管制部長トルドーの右腕でもある。
空港管理人のマービン。空港内で孤立してしまうマクレーンにさまざまな情報をもたらす役。この設定はかなり無理があるけれど、ドラマの展開上必要な役柄だったんだよねえ。マクレーンが困ったときには必ず助けてくれるドラエもんみたいなポジション(笑)。
前回から引き続き登場したTVリポーターのソーンバーグ。相変わらずバカ役なんですけど、ホリーがいい感じに撃退してくれます(笑)。
残念なのは敵役が前作ほど憎たらしくないことかなあ。もっと悪役ぶりがあって欲しかった。
さてまちがい探しなんですけど、実際にはまちがいはありません(多分)。
テロリスト集団と特殊部隊の撃ち合いシーンでは何かあるかと思ったけど、そこも巧く処理されてるんですよ。特殊部隊が先に窓ガラスを割ったりして、気付かれないようにしたりしてね。きっとストーリーボードを作る過程で、矛盾をひとつずつ潰して行ったんだろうなあと思います。ご苦労様でした。
「ダイ・ハード2」は続編としては成功した部類でしょう。だから「3」も作られたワケですが、問題は「3」です。シリーズを一旦終わらせちゃったんですからね。ちなみに僕も一度観ただけで、それ以降は観ていません。だから逆に楽しみです(笑)。
こんばんわ。
「ダイ・ハード2」は良かったですね。
でもつい最近「ダイ・ハード3」をテレビで観て少しがっかりしました。
by mouse1948 (2007-07-10 22:21)
がっかりしましたかー(笑)。
僕はこれから見直します!
nice!ありがとうございます。
by ken (2007-07-11 00:31)
1の話ですみませんが、1でマクレーンがエレベータをドライバーを使って扉を開けて止めておくシーン、エレベータ業者の方がやる方法そのままだそうです。1も2も、そういう矛盾の少なさというか、こまかいところでちゃんとしているのが面白いところかも。
3は、出演者が豪華なのがいいです。(サミュエル・L・ジャクソンにジェレミー・アイアンズ)でも「ダイハード」っぽさはなさすぎですよねー。
映画としてはやはり1が一番好きです。
by satoco (2007-07-11 13:13)
映画に限らず物語に必要なのは「枷」なんですよね。
だから「1」は面白かったのだと思います。
by ken (2007-07-11 13:49)