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ナチョ・リブレ 覆面の神様 [2007年 レビュー]

ナチョ・リブレ 覆面の神様」(2006年・アメリカ) 監督:ジャレッド・ヘス

 公開前はものすごく期待していたんだけど、なかなか観に行けないでいたら「サイテー」なんて声も聞いてしまい、ちょっと腰が引けたままだったジャック・ブラック主演映画を思い切って観る。
 この作品はなーんにも考えずに観てゲラゲラ笑って、超テキトーなことをここには書きたかったんですけど、やっぱりそういうわけには行きませんでした。だって面白くないんだもん(笑)。
 もちろん全部が全部つまらないわけじゃありません。
 ところどころは面白い。でももっと面白くなったと思います。もしかしたら「タイガーマスク」を観て育った僕が自分の好みを押し付けているのかも知れませんけど。
 
 ジャック・ブラックの真骨頂は「誰にも真似の出来ない表情」で笑いをとるところです。
 本作でも要所要所で抜群の表情を見せてくれますが(マジで笑えます)、この映画は「確実に笑いが取れる武器」を隠してしまう覆面レスラーという設定にしたところが、“諸刃の剣”だったように思います。
 「ジャック・ブラックが覆面レスラーになる」というアイディアは面白い。でもそのためには彼の表情を殺さなきゃいけない。ポイントはここです。だったらそれを逆手に取る演出を施せば良かったと思うわけです。
 逆手に取るためには、覆面レスラーの“枷”をストーリーに織り込まなくてはなりません。
 覆面レスラー最大の枷とは、言うまでも無く「うかつに正体を明かせない職業」であること。しかし本作はこの点が希薄だった。
 
 修道院の料理番として働く“イグナシオ”と覆面レスラーの“ナチョ”は同一人物。
 しかしそれを誰も知らない。愛するシスターにも打ち明けることは出来ない…。
 でも打ち明けたい!

 この「打ち明けたい!」というところが、コメディとして膨らまし甲斐のあるところだったと思います。
 イグナシオが一目惚れしたシスターは魅力的な女優だったし、タッグを組む相方もマヌケなキャラクターで笑えたし、なによりジャック・ブラックのタイツ姿はサイコーだったからこそ、もったいなかったなあ、と思いました。おわり。

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション

ナチョ・リブレ 覆面の神様 スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: DVD

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コメント 2

魚河岸おじさん

同じタイミングでコノ作品を見ているなんて
何だか不思議な感じです
馬鹿笑いは出来ませんでしたが
「フフッ」な感じの笑いで終始した作品でした
by 魚河岸おじさん (2007-04-20 18:42) 

ken

実は魚河岸おじさんの記事を観て、「そうだ」と思い立ち観たのでした(笑)。
僕はところどころバカ笑いしたんですが、最後はムッとしてしましました。
by ken (2007-04-20 20:07) 

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