俺たちニュースキャスター [2007年 レビュー]
「俺たちニュースキャスター」(2004年・米) 監督・脚本:アダム・マッケイ 脚本・主演:ウィル・フェレル
日本ではアメリカのコメディ映画はヒットしないのだそうだ。
そう聞いたのはつい先日で、だから日本で公開するときにはコメディ映画としてではなく、別ジャンルの映画として予告編を作ることが少なくないと言う。
今年のアカデミー賞で「コメディ俳優はアカデミー賞に縁がない」と歌ったウィル・フェレルとジャック・ブラックが出演する(ただしジャックは端役)本作に至っては、日本で公開すらされなかった。
振り返ってみると日本でヒットした米国産コメディ映画はジョークではなくアクション満載、つまり言葉が分からなくても笑える映画がほとんどだった。古くはチャップリンやキートンから、「ピンク・パンサー」「ホーム・アローン」「メリーに首ったけ」など、思い出すだけでも「言われて見ればその通り」と言いたくなるラインナップだ。
そもそも“ジョーク”の根底にあるのは「差別」である。言葉に語弊があるなら「比較」でも良いが、「マジョリティがマイノリティを笑う」という構図はヒトがコミニュティを形成した瞬間から存在していたものだと思う。そして差別(あるいは比較)はそのコミニュティ内で行われるわけだから、そのコミニュティに属していない人間には理解されない場合がある。都会育ちの人間と田舎育ちの人間が子供の頃に観たテレビのハナシをしても微妙に盛り上がれないアレと一緒だ。だから冷静に考えてみれば、言葉が違うほど遠い国のギャグなんか通じるわけがないのである。
そうは言っても「俺たちニュースキャスター」はところどころで面白い。それはこの作品がジョークもアクションも散りばめたコメディ映画だからなのだが、どちらも極めてチープなのところが情けなくて哀しくて笑ってしまう。
またコメディ映画のビッグスター、ジャック・ブラック、スティーブ・カレル、ベン・スティラーが出てくるのも意外だったが、ティム・ロビンスがどうでもいいようなチョイ役で出て来たときはホントに驚いた。みんなコメディ好きなんだねえ。
ヒロインの女優がもう少しイイ女だったらもっと楽しめたかも。
残念ながら本作は通にしかオススメ出来ません(笑)。
日本ではアメリカのコメディ映画はヒットしないのだそうだ。
そう聞いたのはつい先日で、だから日本で公開するときにはコメディ映画としてではなく、別ジャンルの映画として予告編を作ることが少なくないと言う。
今年のアカデミー賞で「コメディ俳優はアカデミー賞に縁がない」と歌ったウィル・フェレルとジャック・ブラックが出演する(ただしジャックは端役)本作に至っては、日本で公開すらされなかった。
振り返ってみると日本でヒットした米国産コメディ映画はジョークではなくアクション満載、つまり言葉が分からなくても笑える映画がほとんどだった。古くはチャップリンやキートンから、「ピンク・パンサー」「ホーム・アローン」「メリーに首ったけ」など、思い出すだけでも「言われて見ればその通り」と言いたくなるラインナップだ。
そもそも“ジョーク”の根底にあるのは「差別」である。言葉に語弊があるなら「比較」でも良いが、「マジョリティがマイノリティを笑う」という構図はヒトがコミニュティを形成した瞬間から存在していたものだと思う。そして差別(あるいは比較)はそのコミニュティ内で行われるわけだから、そのコミニュティに属していない人間には理解されない場合がある。都会育ちの人間と田舎育ちの人間が子供の頃に観たテレビのハナシをしても微妙に盛り上がれないアレと一緒だ。だから冷静に考えてみれば、言葉が違うほど遠い国のギャグなんか通じるわけがないのである。
そうは言っても「俺たちニュースキャスター」はところどころで面白い。それはこの作品がジョークもアクションも散りばめたコメディ映画だからなのだが、どちらも極めてチープなのところが情けなくて哀しくて笑ってしまう。
またコメディ映画のビッグスター、ジャック・ブラック、スティーブ・カレル、ベン・スティラーが出てくるのも意外だったが、ティム・ロビンスがどうでもいいようなチョイ役で出て来たときはホントに驚いた。みんなコメディ好きなんだねえ。
ヒロインの女優がもう少しイイ女だったらもっと楽しめたかも。
残念ながら本作は通にしかオススメ出来ません(笑)。
記事とはまったく関係ありませんが、開幕戦勝利おめでとうございます。黒田投手はやっぱり真の”男”ですね。
by (2007-03-31 10:27)
ありがとうございます。
黒田が降板した8回の裏はヒヤヒヤしましたが、
リリーフ陣がなんとかやってくれました。
黒田はカープファンの誇りです。
by ken (2007-03-31 17:25)