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長い灰色の線 [2006年 レビュー]

長い灰色の線」(1954年・アメリカ) 監督:ジョン・フォード 主演:タイロン・パワー

 このタイトル。「どんな映画やねん!」と思わずツッコミたくなりますね。
 でも原題が「THE LONG GRAY LINE」なので、まんまと言えばまんまなのです。で、何を意味しているかと言うと、アメリカ陸軍士官学校の制服を着けた生徒が並んだ様なんですね、これが。
 ではどうして60年も前の映画を観たかと言うと、以前もここに書いた女性誌「FRaU」の記事に「映画監督の青山真治さんが選んだ“カップルに訪れるあらゆる局面に対応する映画”10本」というのがあって、その中にこの作品が入っていたんです。そのときの紹介記事は以下の通り。

 名匠ジョン・フォード監督による陸軍士官学校教官の半生を綴った物語。
 「これで泣けるなんてバカだなーって思うんですが、この映画を好きな男に悪い男はいない。逆にこの映画をバカにするような男とはすぐに別れなさい!」
 男の試金石を試す1本。

 と、ありました。他には
 『結婚は勢いだ!という軽率な(?)カップルへ「隣の女」(1981年・フランス)』

 『別れそうなカップルへ“トドメの1本”「2046」(2004年・香港)』
 『別れそうなカップルへ“仲直りの1本”「フレンチ・カンカン」(1954年・フランス)』
 『女の質を上げる金字塔の1本「ラブ・ストリームス」(1983年・アメリカ)』
 などがありました。
 で、話は戻りますが「男の試金石を試す1本」なんてことを言われた日にゃあ、「なんだとこんちくしょうめ
、じゃあ観てやろうじゃねーかコノヤロー」と、江戸っ子でもないのに短気なオヤジになっちゃったワケです。
 もちろんこんなに古い作品はGEO青物横丁店には無いので、TSUTAYAのDISCASで発注したら短気なオヤジも大満足のスピードで届いたんだけど、本編自体は短気なオヤジには我慢ならない長さ(131分)。男の試金石を試されてたのに途中2度も寝てしまいました(笑)。
 物語はマーティ・マーという教官の実話なのですが、まず作品のタッチがとても平坦なんです。メリハリが無いというか、何とものっぺりとした感じはこの時代特有のものでしょう。だからここを突っ込むわけにはいきません。
 僕はもっと男同士の友情や対立が描かれている作品かと思ったのですがそんな映画じゃなく、これは士官学校に50年勤めた名物教官を称えるためのモニュメントだったのです。しかも脚本が淡白なので意味の分からないところも多々あり(特に時間描写)、感情移入もストーリーにのめり込むことも出来ずに終わってしまいました。

 試金石映画で寝ちゃったこんな男はどうなんでしょうかね?(笑)

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  • 発売日: 2003/12/19
  • メディア: DVD

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コメント 2

ao-lovestory-dvd

変な煽り文句に騙されて、ついつい見てしまいたくなりますが…
131分か・・・ちょいと試してみっか…という下町勤務経験者の私には
毛頭耐えられないかと思われそうなので、あえて近づきません(笑)
私、僭越ながらも一応女子だしな♪
私は、この映画を見ていませんが、(今後も多分見ないケド)あえて試して寝てしまったKenさん…
O型女の私が意味もなく太鼓判を押しましょう!(笑)
あなたは、まちがいなく『漢』っス!
by ao-lovestory-dvd (2006-03-20 00:10) 

ken

ううむ。
『漢』は「男」という意味に捉えれば良いのでしょうか???
by ken (2006-03-20 15:49) 

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