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チーム★アメリカ/ワールドポリス [2006年 レビュー]

チーム★アメリカ/ワールドポリス」(2004年・アメリカ) 監督:トレイ・パーカー

 時代に逆行したパペット映画。…なんですが、今まで誰もやってこなかったパペット映画でもあります。だからR指定映画なんですけどね。なんたって完全アダルトムービーですから(笑)。
 一番感心するのはパペットであることを最大限利用した脚本であることです。
 メイキングの中で監督とプロデューサーが語っていましたが、彼らは俳優という生き物が大嫌いなんだそうで(笑)、アイツらはとにかくワガママでやりたい放題で人の言うことなんかこれっぽっちも聞きゃしない!そんなヤツラと仕事をするくらいならパペットのほうがよっぽどマシ、というワケで今回は本当にやりたい放題なのであります。
 そういう意味でもこの映画は完全に男子向けの映画かも知れません。
 女の子と観ちゃうと彼女にドン引きされるかも知れないなあ。だから1人で自室で観るべきです。1人だと思い切り笑えますから(笑)。ゲロ吐きシーンなんて「くだらねー!」を連呼しながら何度大爆笑したことか。ベッドシーンも含めてね。
 
 また「これはジェリー・ブラッカイマー映画のパロディだ!」と監督が言ってましたから、そのつもりで観て下さい。ジェリー・ブラッカイマーとは「アルマゲドン」「パール・ハーバー」などド派手アクション映画のプロデューサーとして有名な人ですが、この2本の映画に関しては劇中で完全にこき下ろしています。そこがまた大爆笑。
 他人事ながら心配になったのは、ショーン・ペン、ジョージ・クルーニー、サミュエル・L・ジャクソンと言った実名俳優がパペットとして多数登場したこと。しかも全員酷い目に会うし(笑)。マット・デイモンなんてサイコーに笑えましたけど、プロデューサーとしてはハラハラしてしまいました。

 この映画、ひとことで言うなら「映画マニアが悶絶する面白さ」。
 そして思い切り笑いたいなら、ぜひ1人で観ましょう(笑)。

チーム★アメリカ ワールドポリス スペシャル・コレクターズ・エディション

チーム★アメリカ ワールドポリス スペシャル・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: DVD
 

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コメント 4

coco030705

こんばんは。
ほんとに、パペットでよくこんな映画ができたものです。
いい意味でも、悪い意味でも感心しました。
究極の大人向け娯楽作品ですよね。
TBさせていただきますです。
(すみません。ソネブロの調子が悪く、TBが2個ついてしまいました。
お手数ですが、1個消去お願いします。)
by coco030705 (2006-01-15 21:50) 

ken

僕はエッフェル塔が折れて、凱旋門が壊れるシーンで
コイツはタダモノじゃない映画だなと思いました。
あとはジョージ・クルーニーの首ちょんぱかな(笑)。
すごい映画です、ホントに。
by ken (2006-01-16 01:31) 

satorun

柔らかな文体の中にも、含蓄に富んだ言葉の数々、お見逸れしました。
ども、はじめまして326っす。

T・パーカーとM・ストーンには「サウス・パーク」からハマってまっす。
常識やタブーを狙い撃ちして、子供でも笑えるギャグに換えるこういう手法が大好きっすw。
と、同時にこういう作品を許容するアメリカに強く憧れを感じるですよ。

でわ~^^ノ
by satorun (2006-02-18 13:39) 

ken

mitsurunさん、ようこそ。
批判を承知で書きますが、笑いの原点は「差別」ですからね。
ブラックジョークこそが最高の笑いの姿だと思うのです。
アメリカ国民全体がこの手合いの作品を許しているわけじゃないでしょうが
こういう作品を生む土壌があることは素晴らしいことだと思います。
nice!ありがとうございます。
by ken (2006-02-19 04:02) 

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