運命を分けたザイル [2005年 レビュー]
「運命を分けたザイル」(2003年・イギリス) 監督:ケヴィン・マクドナルド
一言で言ってしまえば壮大な再現ドラマ。「ザ・世界仰天ニュース」(NTV)ですわ。
ホンモノのロケーション映像に驚きの連続です。
アンデス山脈最大の難関、標高6,600mのシウラ・グランデ峰で遭難した2人の英国人登山家のの実話です。
僕は山岳遭難モノの“お約束”とも言える「2人で死ぬより、1人の生還」という“究極の選択”を迫られた男達の話かと思ったんですけど微妙に違いました。これが「実話のリアリティ」なんでしょうけど肩透かしを食らった感は否めませんでした。
しかも当の本人たちがインタビューに応じてるから、僕たちは「ああ、この人たちは死なないんだ」って事の成り行きを知った上で観ることになる。もちろん本人が書いた原作もあるし、イギリス国内や登山家たちの間では有名な話だから、「生きるか死ぬか」をクライマックスに出来ないんだけど、監督としても3面記事的な興味で観てもらいたくなかったんでしょう。だから冒頭から本人達のインタビューをインサートしたのだと思います。
この映画は観る人たちの死生観によって受け止め方が変わると思います。僕はこの作品を観て「人間が死ぬのは生きることをあきらめた瞬間だ」と思いました。
遭難し、骨折し、相棒に死んだと思われてザイルを切られ、巨大クレバスに落ち、何度も死を覚悟しても、「死にたくない」という確固たる思いが「魂」と「肉体」とを乖離させなかったのでしょう。
もしも生きる意味を見失っている人がいたらすすめてあげてください。
一言で言ってしまえば壮大な再現ドラマ。「ザ・世界仰天ニュース」(NTV)ですわ。
ホンモノのロケーション映像に驚きの連続です。
アンデス山脈最大の難関、標高6,600mのシウラ・グランデ峰で遭難した2人の英国人登山家のの実話です。
僕は山岳遭難モノの“お約束”とも言える「2人で死ぬより、1人の生還」という“究極の選択”を迫られた男達の話かと思ったんですけど微妙に違いました。これが「実話のリアリティ」なんでしょうけど肩透かしを食らった感は否めませんでした。
しかも当の本人たちがインタビューに応じてるから、僕たちは「ああ、この人たちは死なないんだ」って事の成り行きを知った上で観ることになる。もちろん本人が書いた原作もあるし、イギリス国内や登山家たちの間では有名な話だから、「生きるか死ぬか」をクライマックスに出来ないんだけど、監督としても3面記事的な興味で観てもらいたくなかったんでしょう。だから冒頭から本人達のインタビューをインサートしたのだと思います。
この映画は観る人たちの死生観によって受け止め方が変わると思います。僕はこの作品を観て「人間が死ぬのは生きることをあきらめた瞬間だ」と思いました。
遭難し、骨折し、相棒に死んだと思われてザイルを切られ、巨大クレバスに落ち、何度も死を覚悟しても、「死にたくない」という確固たる思いが「魂」と「肉体」とを乖離させなかったのでしょう。
もしも生きる意味を見失っている人がいたらすすめてあげてください。
観た観た!確かに 本人のインタビューが出てる時点で生還するの丸わかり。
でも こんな状態で生き延びられるとは……。ザイルを切った人は批判も受けたそうですが
切ってなかったら二人とも死んでいたんだろうなー。むつかしいですね。
by (2005-11-15 23:33)
僕には批判をする人の気持ちが判りません。
誰にもそんな資格無いと思うんですけどね。
2人だけの問題だと思いました。nice!ありがとうございます。
by ken (2005-11-16 11:37)